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【詩のようなもの】 自業自得の朝

【自業自得の朝】

愚か者は俺だった
歪な関係値に心が追い付かず
頼る人が偏る夜

ピアノの音がずっと片隅に残る
思い出すのは怒りと悲しみ

間違いに浸る事も心地良ければ
正しさに変わってしまう
そんな思い込みの上に成り立つ
諸行無常

愚か者は俺だった
何ら変わりない日常の隙間に
耳馴染み書き馴染む言葉で踊り
自業自得の朝が来る

【チェーン】

遡及 訴求
一手前 二手前へ
戻れるところまで戻れるなら
狂い願いまた直視する甲乙

腐り切れないが故に縛られる
腐り切れないが故に纏われる

可及 火急
一手先 二手先へ
逃れたい記憶を遠くへ
狂い願いまた直視する甲乙

【Shake】

シェイク
その日が来るまで
シェイク
その手が続く限り

約束を遠ざけて
日々の悪戦苦闘

穿ったこと遠ざけて
夢に向かう春夏秋冬

シェイク
退廃するその日まで
シェイク
その手が足掻く限り

【悪夢と白昼夢】

夢遊 渇望
調整の効かない空想癖
悪あがきの末に手に付いた星砂

背中が澱む怨念
安寧秩序の裏に綺麗事を舐る存在
痩けた頬に潜む悪夢

被る排斥 留める群像
特別を欲して歪んだリズムで踊る白昼夢

開いたノートの一ページ目
そこに書かれる僕と君の名前
夏の夜の夢物語

【退廃的夏休み】

スキルもテクもないもん
送るのは退廃的な夏休みだよ

プライドが邪魔立てして
花火の音は煩いだけなの

いきり立つ人も色めき立つ人も
よもやま話に夢うつつ

慈悲よりも欲深い逢瀬
秋風を呼ぶ遣らずの雨

夢心地のまま一生が続けば・・・
そんなわけもない退廃的な夏休み
むせかえるような夏の果て
遠くを見ると空蝉のような人がいる

【restart】

君は「無駄」を忌避
僕はそれを拒否
俯瞰しているあなたは放屁
みんなで飲もう熱いコーヒー

余計な一言を言って
大事な台詞を飛ばして
無知に訴える提言に嫌気
終わらない水掛け論

君は「無駄」を消費
僕はそれに惑い
俯瞰しているあなたは放屁
みんなで飲もう熱いコーヒー

何に向き合うにしても
先ずはそこからリスタート