情報を直接届けるためだけじゃない。「使い道」から考える発信の大切さ
発信すると、いいことがあるよね!
広報の仕事をしているし前職はnoteだし、もともと何かを書いて伝えることが好きなので当たり前に思ってきたことですが、Rettyに入社してすぐにそれを実感するできごとがありました。だからか、ますます発信は大切だよと声を上げたくなっている私です。
このnoteは、企業や個人の発信したコンテンツの役立て方を添えつつ、とにかくみんな発信しようよと鼓舞する内容となっています。
アドベントカレンダーで、人の発信を目にする機会も多いこの時期。発信は得意じゃないよという方も、優先順位が低いのでという方もチラリとご覧いただき、チャレンジの後押しができればと思います。
Retty Advent Calendar 2022、6日目担当です!
Rettyのアドベントカレンダーは、Part2もあるよ!
Retty入社直後、過去の発信に救われた
入社直後にどうして発信の大切さを実感したのか。ひとつは、入社直後に引き継いだProductZineさんの取材・寄稿対応、イベント準備。打ち合わせでテーマとして上がった、聞き馴染みのない「プロダクトディスカバリー」という言葉に戸惑ったときです。
対応準備するにも、何をどこから聞けばいいかわからない状態でしたが、PMの大登さんのnoteをはじめいろんな発信を読み込み、理解することができました。プロダクトディスカバリーの意味だけでなく、そこにRettyのどんな思想が反映されているかまで。
▼役立った発信
▼ProductZineさんでの掲載
ふたつめは、同じく入社直後にお見かけしたSELECKさんの取材先募集ツイートを見て。どんな話ができそうか社内にヒアリングした際に、「LeSS導入でプロダクト全体思考が広まった話は?」という案がありました。
はて、LeSSとは?となりつつも、Tech Blogやnoteのリンクを投げてくれたメンバーが多く、それがRettyの開発にとってどんな意味を持つものなのかまですばやく理解できました。さらに、SELECKさんにリンクを送って参考にしていただくこともできました。
▼役立った発信
▼SELECKさんでの掲載
社員が知るべき情報は社内Wiki的にまとめる方がいいのではと思うかもしれないですが、社外に伝わるように書かれた発信は、どこが伝えるべきポイントかを読み取りやすく広報的にも非常に好ましいです。さらに、読者層が社外に広がりいろんな嬉しいことが起きる可能性が高まるので、情報の最大活用につながります。
なので、社内Wikiには何らかのタスクのフローや社外に出せない情報の整理がされていて然るべきですが、それ以外の情報は積極的に社外発信する形で資産として持っておくのが吉ではと思っています。
発信の役立て方
従来は、企業や個人が世の中に情報を届けるには、メディアを介するというのがメインの方法でした。今でも広報がメディアリレーションの仕事だよねと誤解(狭く認識)される理由のひとつです。
それがインターネットが発展してSNSができ、企業や個人が情報を世の中に直接届ける術ができました。メディアを介することだけが情報を届ける手段ではなくなりました。
ただ、今回はそれを理由に、みんな発信しようと言いたいのではありません。だって、そこだけを目指してしまったら、誰にも届かなくて心が折れて発信を止めるなんてことになりかねないから。影響力や企画力、そしてタイミング次第な話は今回はしません(もちろん届けるための戦略を考えることも大事です)。
こんな使い方ができるから、とりあえず情報は発信しよう。なんて、めちゃくちゃシンプルな話。企業の発信でも個人の発信でも同じことが言えると思います。
理解を促す資料として活用する
冒頭で挙げた入社直後のエピソードにもつながりますが、発信は資料になります。自分や自社のことを伝えるために添える。広報の仕事なら、取材対象者の情報を補完する資料として添える。
ちなみに私が愛するお店「ハングリータイガー」を人におすすめするときには、このnoteを送るようにしています。
Rettyに入社したときSlackでした自己紹介には3つもリンクをつけていました。仕事内容に関わらず、好きなものについてはとりあえず発信するのがおすすめ。
Rettyではスクラムの理解を深めるために、新入社員に向けて「レゴ(R)スクラム研修」を不定期開催していますが、Slackで参加を促す際にはVPoEの常松さんがレポートnoteを引用してくださっています。
ポートフォリオとしてまとめる
Rettyではイベント登壇やエンジニアによるTech Blogの発信が盛んです。社員個人の成長のため、価値向上のために発信を促進しています。
何かをアウトプットするときの棚卸しが自分自身の思考の整理になるだけでなく、複数の発信を自分の実績としてまとめておくと、それは自分を売り込むポートフォリオになります。いざというときに企業や個人の年表として名刺がわりにしたり、好きなこと・得意なことを伝えたりするのに有効です。
何度でも再活用する
今届けるべき情報だけを発信していると抜けがちな視点ですが、発信したコンテンツは即効性がなくとも長期的な資産になります。だから、何度でも見てもらうタイミングが来るはずです。
たとえば、今年Rettyが積水ハウスさんの「男性育休プロジェクト」に賛同したときには、プレスリリース内や育休を考える日当日に、過去に発信していた育休に関するnoteを再発信しました。
緊急度が低い発信もしておくといい
今この瞬間に誰かに届けなきゃいけない発信じゃなくても、資産としてストックしていくと、前述のような役立て方ができます。なので、緊急度が低い情報の発信も、ある程度のリソースを割いて行なって行きたいです。
その発信が、企業や個人の思想を体現するもの、目指すビジョンに近づくためのものになっているかどうかで、発信すべきかどうかを決めるといいかもしれません。その発信が、いつか自分を目指す先へと連れて行ってくれるから。
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