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どんな悩みでもいいの?

Psychotherapieは健康保険が適応される医療行為ですので、健康保険へ申請し許可を受け、継続して受けるには一定の条件があります。

一般的な感覚で「悩み」と呼べる程度の問題の場合、保険適応の治療は受けられない可能性があります。これは日本で例えば心療内科やメンタルクリニックに行く場合と同様です。

とは言え、特に海外に住んでいる場合、空気も天候も食べ物も文化も違い、また言葉の壁もありますから、自分で思っている以上に身体にも心にも負担がかかっている場合があります。また、日本人には我慢強い人が多いので、感覚としては70パ―セントくらいの辛さでサポートを探し始めるのがいいのではないかと思います。

そうは言っても、自分ではなかなか判断が難しいと思います。苦しみというのは主観的なもので、自分ではまだ平気と思っていても、第三者から見るともっと早く治療を開始しても良かったということもあります。また、その逆もありきで、セラピーを受けたいと来ていただいても、悩みの内容などによっては健康保険に申請できない場合もあります。

そこで、小さなことでも躊躇せずHausarztに一度話してみる、Psychothrapeutのところで一度予約を取ってみるというのが良策でないかと思います。

Psychotherapeutはセラピーを開始する前に、必ずSprechstundeを行うことが義務付けられています。多くの場合50分間時間を取ります。その中で患者さんの症状や悩み、そのセラピストのメソッドとの相性、セラピスト自身との相性等々を考慮した上で、保険適用の治療が必要であるか、もくしか他のサポートが有効かと言ったことを判断します。人によってやり方に若干の違いはありますが、2回目のセッション(場合によっては25分)でフィードバックをもらえます。

上に書いた他のサポートにどんなものがあるのか。例えば、症状の重い人には入院型治療が勧められるでしょう。また、保険適応の治療は必要ではない(もしくは許可が下りないだろう)と判断された場合や、その患者さん本人は症状を発症していないが、特定の問題(例えば家族の病気や家族内の問題など)により心労がかかっている場合などは、自助グループへの参加や特定の問題に特化した専門家のところでのカウンセリングが勧められることもあります。思った以上に様々なサポートの可能性がありますので、心がしんどい場合は勇気をもって専門家へ相談することをお勧めします。



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