見出し画像

自己肯定感の前に

次女
カレーは長女が作るものと思っていた節があった様だが
その他のお手伝いを繰り返しているうちにカレーも作ってみたくなったのか
先日自ら作りたいと言い出した
器用なので見よう見まねで次々できるし卒なくこなす
そして丁寧
大変楽チン

長女が幼い頃は
ルーひとかけを鍋に入れるところから始まり
火を点けるのもやりたいが怖い様でずい分長いこと一緒にガスのスイッチをひねった
4〜5歳の時に名入れのよく切れる子供サイズの包丁をプレゼントし
活用に至るまで時間がかかったが今では愛用している
カレーは3年生から一人で作れる様になった

遊びだけでなく生活に関わること全てにおいて、ひとつ出来る様になるまで時間がかかっていた長女
出来る様にさせる事を目的にしていたらきっと私はいつでもイライラしていただろう

出来ても出来なくても本人がやりたがったらやらせよう
その気持ちをたまに確認することで
これはつまるところ
私が望んでいることなのか?
長女が望んでいることなのか?
私のため?
長女のため?

一歩引いて
その都度その都度考えてきた様に思う

成長と共に出来ないと困る事、やりたくなくてもやらねばならぬ事は増え
長女は社会生活において実際困ることや失敗は多い様に思う
そんな中
周りからの目に見える部分への評価が30点だとしても
本人の中では点数を付けられない程満足している場合もある
点をつけたとしてどんなに低くても70点くらいだろう

自己肯定感という言葉を使うならば
長女の自己肯定感は非常に高い
幅があるとするならば、特に底が高い

それは元々の性格に輪を掛けて
家でも外でもマイペースが許されるラッキーな環境にあったからだろう
社会の荒波に揉まれたらどうなるのか
具体的な心配も多い反面どう生きていくのかとても楽しみでもある

ちなみに気にしいの次女
周囲との協調性や同調性に重きを置いているのは
元々そういう状態が快適な性質ということで
そこでは自己肯定感の高さ低さは測れない

快適、不快の状態というのは人それぞれ異なる

ひとりでいるのが快適な人もいれば
大勢の中にいる事で安心して能力を発揮できる人もいる
どちらも快適な人もいる

大人も子供もそうだろう

その子の快適を理解しそれを良しとした上で、違う世界もある事を示すのが、安心に繋がり強い心を育むのではないだろうか

親の性質と子の性質が異なる場合は特に
それぞれを一歩引いた目で見る事が必要に思う

子供の自己肯定感を高めるためには話を聞いたり、褒めたりしましょうとよく目にするけれど

それ以前に、その子そのものの無意識の部分をそれで良しとすることが大切なのではないだろうか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?