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さよならは笑顔で(詩)

僕の視線に気づかなくなったね
前はすぐに気づいて、照れたように僕を見つめてくれたっけ

作り笑顔が多くなったね
君は気づいていないみたいだけど
うつむく君は出会った頃の笑顔を置き忘れてくるようになったね

僕と君との距離は変わらないはずなのに
人はいろいろな定規を持っているから
君は僕との定規をどこかに捨ててしまったんだね

仕方ないね 人生だから

僕といるときの君は苦しそうに見える
そんな君を見る僕も苦しいんだ

僕たちの物語もそろそろ最終章に入ったみたいだよ

僕も君も最初はハッピーエンドの物語だと思ったよね
でも悲しい結末を迎えて終わるみたいだよ
それとも、最後にどんでん返しが待っているのかな
いや、あまり期待はしないで、残り少ないページをめくろう

でも、失恋物語だからといって、最後に笑ってはいけないなんてルールはないだろうから
悲劇でもない、喜劇でもない、ありふれた恋愛小説を読み終えたら
出会った頃の笑顔で別れよう

もし、パート2が出たならば、また一緒に物語が作れるといいね

じゃあ、さよなら
君の笑顔はとても素敵だよ

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