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色づく世界に(詩)

うるさすぎるほど静かな夜に
眠りたくないほど眠りたいのに
天井を見つめたまま
僕は中途半端な世界にいる

白か黒か決められないまま
長い時を過ごし
白か黒かわからないままに年老いた
赤や青や黄色もあったはずなのに
僕には白と黒しか見えなかった

もっと若いときに虹を見ていたならば
もっと前向きに生きられたのかもしれないが
あの頃は白と黒しか気づかなかったのは
まだ僕が若かったからなのか
まわりのみんなは虹しか見ていなかったのに

だから今、僕は自分の人生に色を塗り始めた
その途端に人生が色づいた
世の中ってきれいなんだって
初めて気がついた
だから、もうちょっと生きたいと思った

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