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sleep(詩)

夜は闇に溶けて
風はため息をつく
君の名前はばらばらに散り
使い切れなかった疲れを
毛布の中に隠す
時計の針は進みながら重なり合い
歪みきった細胞は
離れ離れになったチエの輪のように頼りなく
君はさよならとつぶやいて
深い眠りに落ちる

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