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初めてのキス(詩)

心臓が破裂しそうなほど膨らんで
心が宙に浮き上がった
慌てて手足をバタバタさせたら
体ごと宙に浮いた
空を飛べるのね、と君は感心するが
焦れば焦るほど空高く飛んでしまう
君は僕にうっとりした笑顔を向けているが
確か僕が高所恐怖症なのを知っていたはずだよね

手足を止めてみれば、と君が言ったから
そのとおりにしたら、ゆっくり地面に降りてきた
目の前の君が目を閉じて顔を上げる
僕は君の肩を抱いてキスをする
唇って柔らかいんだね、と君が言う
まだ子供だと思っていた君が急に大人に見えた
初めてのキスの味は緊張して覚えていない

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