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zenpaku
漂流者(詩)
新しい何かを探すための冒険だった
波間に浮かぶヨットみたいに揺れる心
悲しみ、怒り、憎しみ、淋しさ
負の感情が大きな波になって
僕の心を沈没させようとしている
いつの間にこんな沖まで流されたのだろうか
孤独を求めて立てた帆だったが
操る体力はもう僕にはない
執着、未練、悔恨、嫉妬
負の感情に流されるままに
僕はどこへ漂着するのだろうか
それとも海の藻屑となって消えてしまうのか
ヨットのへりにつかまりながら
神様に祈る
負の感情を捨てられますように
ヨットがどこか陸地にたどり着きますように
夢、希望、喜び、未来
すべて捨ててきたつもりが
結局は何の覚悟もできていなかったことに気づかされる
無謀、手遅れ、無反省、行き当たりばったり
みんな僕のいつもの癖だけど
今度ばかりは取り返しのつかない行動だったようだ
日が暮れて海は真っ黒になった
夜空いっぱいの星が僕を照らしている
きっと神様が僕を見つけてくれる
僕が生きているあいだに、きっと
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