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真夜中の列車(詩)

無人の自動運転列車が真夜中の軌道を走る。
行き先は未来で、乗客は僕一人だけ。
目的地がどこにプログラミングされているのかわからない。

列車はただひたすらに殺風景な軌道を走る。
車内には路線図もなければ、夢をかき立てる広告もない。

未来の夢と現実とがあまりにもかけ離れていくのは、とてもつらいことだとわかっているから、人は妥協という名の途中駅で降りてしまった。

不安な未来へと向かって、列車は決められた軌道を走る。
無軌道な魂をひとつだけ乗せて、真夜中の自動運転列車が軌道を走る。

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