自由についての話(詩)
伊豆のシャボテン公園に行ったんだ
冬だったけどお客さんは多くて、その理由はカピバラだった
カピバラが温泉に浸かりながら、飼育員が置いていったエサの野菜や果物をポリポリと齧っているのを見たんだ
そう、テレビでもこの季節によく見る場面だね
それを生で見たくて、こんなに大勢のお客さんが集まった
そんなカピバラを見ていて、ふと思ったんだよ。自由って何だろうって
自由を奪われて、こんなところに閉じ込められているカピバラが、あんなに幸せそうな顔をしている
自由を取り戻すために戦おうなんて思ったこともないんじゃないかってくらい安らかな顔をしていたんだよ
自由になるって自分で生きることだろう?
それなりの勇気と自分に対する責任を負わなきゃいけない
自由になるっていうのは、本当はそういうことなんだよ
今の若者はそれを理解しているのかな?
自由を履き違えているんじゃないかな?
勇気と責任は無視して、きっと温泉に入っているカピバラが自由だと思っているんだ。
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