本物の醤油の選び方、健康にいい、体にいい本当の醤油とは
「醤油を安全安心なものにしたいけど、種類がたくさんあって、どれを選べばいいかわからない」
とお悩みの方も多いようです。
ひとことで醤油といっても種類が豊富、値段はピンキリ。何を基準に選んだら良いか分かりにくいからです。
実は、スーパーで売られている安価な醤油は添加物で味付けされていたり、質の悪い原材料が使われていたりすることも多いです。また、本物の醤油ではなく「醤油風調味料」であることも。
誰もが知っている大手メーカーだからといって、安心安全な醤油とは言えません。
そこで本書では、「無添加」「安全」「本物」にこだわった醤油の選び方とおすすめ醤油を厳選してご紹介します。
健康面で安心して使えるお醤油を選びたいなら、ぜひ最後までお読みください。
本物の醤油の選び方6つのポイント
① 醤油の原料は「大豆・小麦・食塩」のみ
醤油は「大豆・小麦・食塩」のみで造ることができます。原材料表示を見て「大豆・小麦・食塩」のみの醤油を選びましょう。次の写真は「海の精 旨しぼり醤油」のラベルです。
見て分かるように
・有機大豆(国産)
・有機小麦(国産)
・食塩
というシンプルな原材料になっています。
醤油の原材料表示を見て、「大豆・小麦・食塩」以外のものがはいっているものは避けましょう。「大豆・小麦・食塩」のみであれば、不要な添加物が入っていない醤油です。
保存料、着色料、ぶどう糖果糖液糖、アミノ酸等が入っている醤油は避けてください。
大手メーカーの醤油は「低コスト化・短期間で大量生産」のため、添加物で味や色味を補っているので要注意です。
②脱脂加工大豆ではなく丸大豆
よく原材料に「脱脂加工大豆」と記載されている醤油がありますが、これはヘキサンという化学溶剤で油を抽出した“大豆の搾りカス”のことです。
出典:s-shoyu.com
醤油は、大豆のたんぱく質があれば作れるので、油分は最終的には取り除いてしまいますが、「醤油」という漢字を見てわかるように、「油」はとても重要。醸造段階において、まろやかな風味と深いコクを生み出してくれるのです。
油があるのが丸大豆で、油がないのが脱脂加工大豆ということ。
スーパーで安価で売られている醤油の原料は、そのほとんどが脱脂加工大豆です。
・原材料が安価なこと。
・最終段階で油を取り除く手間が省けること。
・分解・発酵が早く3ヶ月ほどで商品になること。
このような特徴があるため、スピーディに、かつ安価に製造したい大手メーカーにとっては都合が良いわけです。
「脱脂加工大豆」の醤油は、安全性はもとより旨味や風味に欠けるため、脱脂加工大豆ではなく丸大豆の醤油がオススメです。
③大豆と小麦は「国産」のものを
大豆や小麦は「国産」と記載されているものがオススメです。
市販されている大手メーカーの醤油のほとんどは、遺伝子組み換えやポストハーベスト農薬が心配なアメリカや中国から輸入された原料を使っています。
遺伝子組み換えについて
遺伝子組み換え大豆は、除草剤に強い遺伝子をもっています。除草剤や農薬を多く使っても枯れませんから、農薬がたくさん使われている可能性があるのです。
日本では、商用としての遺伝子組み換え作物の栽培はできない決まりになっています。ですから「国産」の大豆を選ぶことで遺伝子組み換えを避けることができます。
プレハーベストについて
プレハーベストは、収穫する前に散布する農薬のこと。収穫前の農薬散布によって、刈り入れ作業の手間が軽減されるようです。
プレハーベストによって、当然、農薬が残留している可能性が大きくなります。アメリカやカナダから輸入する小麦には要注意!(※ちなみに日本でもプレハーベストを行っている農家さんはいるようです。)
遺伝子組み換え作物やプレハーベストの観点から、国産の大豆・小麦がオススメです。
④自然塩がオススメ
安い醤油に使われているのは(財)塩事業センターの生活用塩です。いわゆる精製塩で、生命維持に必要な微量元素と呼ばれる“ミネラル”がほとんど取り除かれたものです。
一方で自然塩には、ミネラルが豊富に含まれています。このような自然塩を原材料にすることで、より自然な味わいを楽しむことができるのです。
⑤「本醸造」さらには「天然醸造」を
醤油の製法は
・本醸造
・混合醸造
・混合
の3種類ありますが、「本醸造」の醤油を選びましょう。
本醸造では、大豆の“たんぱく質”や小麦の“でんぷん”を活かし、自然に旨味・甘味を造ります。一方で混合・混合醸造では、科学的に旨味・甘味を加えます。
本醸造の方が自然で安心なのです。
さらに、本醸造の中でも「天然醸造」がオススメ。天然醸造は江戸時代から伝わるの伝統的な醤油の作り方で、以下の3つの条件を満たしています。
・製法は本醸造
・酵素不使用
・添加物不使用
天然醸造は、丸大豆・小麦・食塩のみを原料とし、醸造のための酵素や添加物を一切使用せず、自然のまま1年間以上じっくり醸造している素晴らしい醤油なのです。
⑥「開栓したら必ず冷蔵庫で保存してください」と記載されているもの
醤油のラベルに「開栓したら必ず冷蔵庫で保存してください」と記載されいてる商品がオススメです。
上記の①~⑤の条件を満たすような醤油は、本物の生ものの醤油ですから、開封後は冷蔵庫で保存が基本なわけです。
大手メーカーの安価な醤油は「安息香酸ナトリウム」などの保存料が入っているため、開栓後も常温でそのままでも問題はありません。外食産業でよく、醤油が卓上に出しっぱなしにされていたりしますよね。
そのような醤油は
・脱脂加工大豆
・輸入小麦
・精製塩
・添加物入り
・保存料入り
・速成仕上げ
のような醤油であり、もちろん「開栓したら必ず冷蔵庫で保存してください」とは記載されていません。
以上、①~⑥まで安全安心&美味しい醤油の選び方についてご紹介しました。
詳しくは書籍販売しています。よければ、こちらでもどうぞ。無添加で安全な本物の醤油おすすめ8選をご紹介しています。
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