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お米のおかげで「痩せ」至上主義から抜け出せました
痩せ=善
肥満=悪
長い間そう思い込んでいました。
痩せ至上主義誕生
その思い込みが生まれた原因の一つは父の病気にあったと思います。
食べるのが大好きで、早食いで、平日は起きている間にはほとんど会えないくらい働いていた父。
当時の父は身長172cm 体重75キロ BMI 25.3。
横から見ると丸いおなかが突き出ていて、首は顔と肩に埋まっていました。
そんな父は40歳のときに大病をして1年間入院 。
ICU で心臓が止まったこともあったそうです。
どうにか退院し、社会復帰したものの、食べていいものダメなものが明確に分けられ、制約の多い生活を送っていました。
子どもながらに父の不便で辛そうな暮らしぶりを見ていて「太ってはダメなのだ」と思い込んだのです。
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そして、栄養士の養成校でも、肥満を改善することが生活習慣病の予防にも治療にも効果的、と習い、 管理栄養士として働いていたときも、ぽっこりおなかをいかに凹ますかが重要視されていました。
メタボリックシンドローム (通称メタボ)という言葉も導入され、私の太っていることは悪いこと という思い込みは強固になっていったのでです。
痩せ=幸せ、ではなかった
そのため、私は妊娠するまでBMI 19を常にキープしていました。
太りやすいとは感じていませんでしたが、スイーツを食べたらごはんを減らす、お酒のおつまみは野菜中心など、ざっくりとはカロリー計算をして、体重が増えないように意識していました。
そうすることで、体重は維持できていたものですが、疲れやすい、疲れが取れない、風邪をひきやすい風が治りにくい、など、病気ではないけれど不調が続いたのです。
今でも、若年女性の過度な痩せ思考は、免疫力の低下や不妊、貧血、健康上のリスクが高く、QOL の低下にもつながるため問題視されています。
私は体質改善をしたいと勉強し直しているときにお米生活に出会いました。
お米生活にで感じたのは元氣の存在
お米生活を始めて1週間ぐらい。
何だか体の中から【元氣】を感じたのです。
それまで元氣というと、子供が外で走り回っているようなイメージでした。
けれど、しっかりごはんを食べるお米生活を続けていると、おなかのあたりにエネルギーの塊というか、イラスト化したら光る玉みたいなものを感じたんです。
「元氣って本当にあるんだ。」
私は手応えを感じ、お米生活を1ヶ月、半年、1年と続けていきました。
そして、少しずつではありますが、疲れづらくなり、風邪もひきづらくなっていったのです。
体重のブロックは頑丈だった
体調だけでなく、肌ツヤもよくなり、ボディラインが引き締まり、お米生活はいいことずくめだったのですが、一つ、ひっかかることがありました。
それは体重が増えたことです。
栄養状態がよくなり、代謝が活性化することで、体内の水分量が増えたり、筋肉や骨、血液量が増えたりするという理屈は理解できます。
ただ、気持ちがついていかないのです。
体重計に乗ってはジリジリと増えていく体重。
体調はますますよくなり、できることが増え、新しいことへチャレンジしよう、という気持ちまで前向きになっていきました。
体重が増えることへの抵抗感と、もうヘナチョコだったあの頃には戻りたくないという恐怖心。
しばらくの間、私は理屈と体感の間で葛藤していました。
時間薬
そんな葛藤から抜け出させてくれたのは時間と元氣でした。
お米生活を続けるほどに、揺らぎながらではありますが元氣が増します。
そうすると、1時間かかっていた家事が40分で終えられるようになり、自由時間ができたのです。
夕方になっても心にも体にも余裕があるので、子どもとゆっくり向き合い話ができます。
残業続きで家庭内戦力ゼロの夫にだって、ねぎらいの言葉がかけられるんです。
お米生活は自信もくれました
自分のやりたいことを、やりたいように、やれるようになって、すごく気持ちがいいし、満たされました。
今の自分で大丈夫なんだ。
ほのかではあるけれど、自信が持てるようになったときには、体重が気にならなくなっていました。
いつの間にか、太っていない 、痩せていることが、アイデンティティの一部になっていた私。
それに代わる支えが自分の中にできれば、スルッと数字を手放せたのです。
体が変わると心も変わり、人生が変わります
お米生活4年。
体重は最大で7kg増えましたが、それから少し落ち着いて5kg増で維持しています。
現在BMI20.6です。
穏やかに、明日を楽しみに、過ごしています。
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