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#1 星景写真に本気になった話

夏雲浮かぶ日曜日。
窓を開けてベランダに干した洗濯物のいい匂いが風にのって部屋を満たしていく。そんななんだかしあわせな時間に、ふと星空にはまっている話を書きたくなって書いてみている。

星を撮り始めたきっかけと初めての天の川

誰しも一度はプラネタリウムに行ったことがあるんじゃないだろうか。
小学生のころ市内にある博物館へ何かの授業で行った時、ドーム天井に投影される夜の空はとても魅力的で興奮したのを覚えている。そんな記憶を抱えながら過ごしている内にカメラを始めた。

プラネタリウムで見たことあるような星空はどうしたら撮れるのだろうと色々下調べをして大学の友達と撮りにでかけた。それが本当にはじめての星撮影だった。とにかく南天が暗いところを求めて場所を調べて、大学の課題を急いで終わらせて現地に向かった。夏の蒸し暑い日だったのを覚えている。

この頃は前景と別撮りなんてしてないので前景がボケてる、、、
でもこれもいい思い出。

初めて撮った星空はプラネタリウムで見たような綺麗な透明感のある写真ではなかったけど、この写真をみると撮影時の空気感を鮮明に思い出せる。割とメジャーな場所だったので、現地には天の川を撮影するために色んな人がいた。撮っている途中でストロボをバチバチに炊いてウエディングの撮影をする人たち(特に星空を背景にしてたわけではない)が来て、現地の空気がちょっとピリついていた。この時一緒に行った友人らは元気だろうか。このnoteを書きながらそんなことを思いだしている。

星景に本気になった人物との出会い

気づけば就職をして、大学の時に天の川を撮ってから2年経過していた。
Instagramで写真を投稿するようになって色んな人と趣味を通じて繋がれて楽しく過ごしていたころに、とある繋がりでバチバチに星景をとる人と仲良くなれた。この友人(僕が勝手に思っている)の星にかける情熱と行動力には毎回驚かされる。そして繋がった時に初めてギャラリーを見た時に衝撃が走った。小学生の頃初めて見たプラネタリウムの世界がそこにはあったのだ。
すっかり撮らなくなっていた星景写真への熱量が燃えはじめた。何事も興味を持つと極めたくなる性格の僕は色々と話を聞いて見事沼にハマった。

本気で撮った初めての星景写真
宇宙を力強く感じれる写真が撮れて満足

カメラを始めた頃に撮った写真とは見違えるようなレベルの写真になって、子供の頃に感じた宇宙への感動を鮮明に思い出した。2月末に撮ったので、めちゃめちゃ寒かったけれど、毛布にくるまって波の音を聞きながら空を見上げている時間は今までにない心地の良い瞬間だった。

星を撮るサイクル

ここのところ毎月の新月期になると天の川を撮りに出掛けている。
いわゆる星景写真にどっぷりとハマり始めていて、撮れるチャンスがある時期になると毎日のように、いやそれこそ何時間かおきに雲量まで予報でみれるアプリとwebサイトを交互に見ている。

そんな感じで当日家を出るまで、天気予報とにらめっこして晴れているところに向かう。
現地に着いたら安全に撮れそうかつ、天の川が水平線から上がってきたらいい感じになる構図を探してウロウロ。長い時は1つの構図を決めるまで1時間ぐらいウロウロしてるだろうか。
そうして前景の構図を決めて、狙いの位置まで地球が回転するのをまつ。

普段ポートレートを撮っている僕は1枚の写真を完成させるまでの撮影にかかる時間の違いにとてもびっくりした。
ポートレートはいい光背景を整理した構図を探して、その位置に立ってもらって撮り始めることが多いので1枚あたりにかかる時間は長くても5分くらい。
星景写真はノイズとの戦いなので、撮り始めて1時間はかかる。これを聞いて、「いやいやそんなことないでしょう」と思う人が大半だと思うが、ノイズを抑えた綺麗な星空を撮るには、星を撮っている時間(総露出時間)が40〜50分程度だとレタッチする時に安定する、と歴の浅いなりにも感じている。

薄明を迎えて自分がどんなところで撮っていたかが
肉眼で見える様になる瞬間が好き


なんだか思うがままにキーボードを弾いて書いているので文章のまとまりはないかもしれないけれど、星景写真の思い出やきっかけをゆっくり振り返ることのできる時間だったな。文字の量も1800文字超えててびっくり。400字詰めの原稿が4枚半。ここまで読んでくれた人がいたらありがとう。

気がついたら夕暮れになっていて、夕飯の買い物に出た。この時間はいろんなお家から美味しそうな匂いがしていて、お腹の空いた僕の胃袋を刺激してくる。

今晩の晩御飯は焼肉にしよっと。


ではまた。


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