岸田政権の新しい資本主義の目玉の1つはリスキングである。何しろ5年間で税金を1兆円を投じる方針である。これを納税者として有効に活用しない手はない。日本型の職務給の導入、成長分野への円滑な労働移動と合わせ「三位一体の労働市場改革を進める」そうである。

と言われても個人としても、企業として何をしたらいいのか?わからないのが実態ではないか。そこで役立つのがグローバル標準目標管理ツールのバランストスコアカード(以下BSCと記述)である。一番重要なのがまず何のためにを明確にする目標である。何のために何をやるのか、そこで必要となるプロセスは?個人のスキルは何なのか?を定義するのがBSCである。BSCの簡単な紹介はこちから

  1. 自分自身や部下のコンピテンス(スキルとも言う)開発で、私がよく使用したのはExcelを使ったレーダーチャートであり、以下の順番で行う。

  2. 必要となる知識や技術をリストアップする。

  3. 最終的に獲得すべきレベルを5として、今期最低限獲得すべきレベルを定義する。

  4. 現状のレベルを定義する

  5. レーダーチャート化して見える化する(わかりやすい)

  6. そのギャップを埋める為の教育・訓練計画を立てて実行する。

例えば、必須である生成AIを社内で活用するためにIT部門として必要なスキルは何か?を定義する。
生成AIの知識はまだほぼ無いのでレベルは1。通常のデータベースの知識はあるが学習用データベースの構築の知識はまだ不十分なので2。当然個人情報、会社の秘密情報が漏れてはいけないので、情報セキュリティは必須。社内展開する上で欠かせないプレゼンテーション、コミュニケーション、及びそれらを英語で行うので、これらの能力も必須。

このギャップをレーダーチャートで表すとわかりやすい。現状のスキルレベルが青で今期取得を目指すレベルがオレンジ。このギャップを埋めるためにスキルアッアップ計画を立てて実行する。

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