最近の記事

看取る人、結婚する人

なんとも人生史に残るような帰省だったので、帰りの飛行機の中、自分と向き合う意味でも、ここに記録しようと思う。 わざわざ札幌へ帰省をしてまで参加するつもりだった大好きな人の結婚式の朝、図らずも別の大好きな人を看取ることとなった。 冠婚葬祭とはまさにうまく言っている。 この6月に、親友が挙げる結婚式へ参加するため、週末を利用し4日間ほど帰省を計画した。 「洋服はどうしよう。アクセサリーも買わなきゃ。披露宴のご飯はどんなだろう。カラードレスは何色だろう。隣を歩くお父さんの顔を見

    • 今日ロボットと道を譲り合った

      今じわりと感動しているので、記録としてここに書き留めたい。 今日、人生で初めてロボットと道を譲り合った。 それは即ち、よく狭い道を歩いているときに起きるアレだ。 向こうからやってくる人にこのままだとぶつかる、という瞬間、右に避けたら相手も一緒の方に避けてきてアッ、、ってなって左に避けたら更に相手も同じ方に避けてきてアッ、、照 となるアレだ。 逆にとおせんぼーってしてる仲良しな人たちみたいになるアレだ。 アレをガストの猫型配膳ロボットと経験した。 彼(もしくは彼女)のアッ

      • 空高く並ぶテレビの仲間たち

        夜20時 新千歳を離陸 分厚いガラスで歪曲した飛行機の窓のことを ブラウン管テレビの仲間と呼んでみたい瞬間だ。 画面上半分は星のない夜空で暫くブラックアウト。 画面下半分、ゆっくりと流れる故郷の夜景を経て もしかしたら一人一人に映し出される エモーショナルな景色があるのではないだろうか。 たとえば家族で出かけた遅い帰り道、車の中 ひんやりした窓にこめかみ辺りを預けながら こんなふうに視線のピントを合わせないまま 流れていく街の光を眺めていた。 信号の青もテールランプの

        • 過ぎ去りし時を求めたくない

          by DRAGON QUEST Ⅺ 求めたくなかったのだけれど、それでもなんだかんだ求めた先は幸せだった。 どっちが正しいなんてないのである。 ドラクエとの付き合いはFFよりも長く、物心つく頃から身近なゲームだった。Ⅳ〜Ⅷまでを少女時代にプレイしており、深いストーリーと花嫁を選べるという特徴のⅤが1番好きだった。Ⅺをやるまでは。 学生生活も終わり実家を出て社会人数年を過ごし、ゲームというものから完全に離れていた私に兄からスッと手渡されたのがこのゲーム。これは間違いない

        看取る人、結婚する人

          ”愛を、感じてほしい。“

          by FINAL FANTASY Ⅷ このキャッチコピーを知ったのはプレイ当時よりもずっと後のことだった。 当時小学校6年生くらいの私はゲーム好きな親や兄の影響で、長期休みといえばゲームばかりしていた。このFFⅧはまだまだ何も分かっていないそんな引きこもり少女に夢を与え、無垢な心に確かに、愛を感じさせたのである。 (ちなみに小学5年生くらいの時に本作より前にFFⅦをプレイしており、後々Ⅹをもプレイするわけだが、どちらもFFの中で一二を争う人気作品なことを差し置いて、私は

          ”愛を、感じてほしい。“