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子どもが成長する瞬間

こんにちは,HARuです。今日は「子どもが成長する瞬間は『待つ』ことで生まれる」というお話。

みなさんはこんな風に思ったことはありませんか?
「子どもが早く動いてくれなくてイライラする」
「なんで,そんなどうでもいいことで悩むの?!早く決めて!」
「もう時間が無い!いいからまずは動いて!」
自宅から出発する時間が迫っている時に限って,子どもが靴下を選んで迷い始めたり,ものごとの本質ではないところでずーっと悩んでいたり。
なんでそんなこと決められないの?!
まずはやってみたらいいじゃない!
なんて感情になったことありませんか?
私もこんな風に思ってしまうことがたくさんあります💦
ただ,焦っているときに自分に言い聞かせることは

子どもは待つことで成長する

ということ。
一体とどういうことなのか,お話していきます。

では,いってみましょう!

早くしてほしい時に限って…

家庭でも学校でも同じかと思いますが,早くしてほしい時に限って,子どもたちは時間をかけて悩み始めることがあります。

大人にとっては,「そんなどうでもいいこと…」
だけど,子どもたちにとっては
「大事なこと」

その時間,大人が待つことができるかで
子どもの成長が決まる
といったら驚かれるでしょうか。
特に,学校現場で求められる
自分で考え,行動する
そんな子どもにするためには,
大人は「待つ」ことが必要
なのです。

自己決定の場を与える

なぜ子どもたちの決定を「待つ」必要があるのかといえば

待つことで,子どもに自分で決める機会を与えるため

です。
自分で考え,行動する子どもに育てるためには何が必要だと思いますか?

昨日もお伝えしましたが,人間はある欲求が満たされない状態では,さらに上位の欲求を満たしたいとは思わないものです。

もちろん,人間として最低限どの生活を送れることは大前提なのですが
学校において,衣・食・住がおびやかされる子どもはあまりいません。
では,学校において最低限度の欲求は安全の欲求です。
自分の身の安全を守りたいとい思いです。
これは物理的な話だけではなく,心理的にも同じことが言えます。
この話と待つことは何が関係するのか疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
実は,「待つ」というのは子どもが自分で決める機会を与えるということなのです。
つまり,あなたの考えを尊重します。だから安心して自分の意見を言ってね?
と無言のメッセージを伝えている
に等しいのです。

人は自己選択したり自己決定することで,自己肯定感が満たされます。
自分のことを自分で選んでいい,自分は認められている存在だと子ども自身が認識すると,さまざまなことに積極的にチャレンジしようという意欲が湧いてきます。
当たり前ですが,さまざまなことにチャレンジすると多くの失敗を経験します。
そんな時も,自己肯定感が高ければ,別のやり方でチャレンジしよう!と考えられたり,何が悪かったの原因を探ろう!と前向きになることができるのです。

言葉かけの大切さ

子どもが成長するためには,自己決定の場を与えることが必要だとお話してきました。
では,子どもが決断できずに迷っている時,悩んでいるとき,大人はただ待つことしかできないのでしょうか。
子どもがまだ幼かったり,考えをまとめることが苦手だったりする場合があります。
そんな時には,
横浜創英中学・高校の校長先生である工藤勇一氏が提唱する3つの言葉かけが有効です。
① どうしたの?
② どうしたいの?
③ 何かできることある?
以前もご紹介した言葉かけですが,本当によく考えられた言葉かけだなあと,いつも思います。
子どもの自己選択や自己決定の機会を促しつつも,決して見捨てたり見放したりするわけではない。
この絶妙な言葉かけを意識するだけでも,子どもたちは成長することができると思います。

私の経験(リーダーの育て方)

私のリーダーの育て方は特殊かもしれません。

例えば,
学校では学級会のような場を持つことが比較的多くあります。
そんな時,あなたならどうしますか?
多くの場合,いきなり学級委員のようなリーダーに全てを任せて司会進行をさせるのではないでしょうか。
では,そのリーダーは司会進行の経験がありますか?
場に応じて臨機応変に対応できますか?
おそらく難しいでしょう。
その原因は経験不足によるものです。
そして,最初の話し合いに失敗したリーダーの子どもは自信を失い
もうリーダーとしてみんなの前に立たなくなることでしょう。
それはあまりにもったいない!

私の場合は
年度はじめは,子どもと一緒に司会進行をします。
私自身が仕切りをするわけです。

教員の仕切りを見せたところで,なんの意味もないじゃないか!
大人で教員なのだから,子どもたちが話を聞くのは当たり前だろう!
という声も聞こえてきそうですが,
私が司会進行をすることで,リーダーの子に
学級会の流し方や場に応じた対応の仕方(切り返し方)を見せることができる
のです。
1ヶ月程度この方法で,私とリーダーの子どもで一緒に学級会の運営をします。そして少しずつリーダーに任せる時間を増やしていくのです。
そうすると早ければ3週間程度,遅くとも2ヶ月程度で子どもは飛躍的に成長し,
学級会の仕切りを全て任せらるようになります。

もちろん,理想は最初から全ての司会を任せることです。
しかし,それ以上に大切なのは
司会をうまくこなすことができたという自信を育てることです。

前に立って恥をかいた
前に立つといいことがない
こんな風に子どもたちが思ってしまっては
成長することはありません。
リーダーとしてみんなの前に立つことが
自分自身にとってどんな風にプラスに働くのか
それを教師は示してあげる必要があるのです。

そして,子どもが成長するためには「待つこと」が大切なのです。
時間をかけて子どもたちは成長します。
成長するまでは寄り添い支え,成長し始めてからは少しずつ手を離していく
このさじ加減が難しいところではあります💦
ただし,それができると,子どもたちが劇的に成長する姿を見ることができるのです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。
それではまた😊


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