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ICT活用が苦手な先生にオススメの本3選

こんにちは,HARuです。今日は「一人一台タブレット端末が入ったけれど,どうも使うのが苦手…という方や基本的なことは少しずつできる様になってきたけれど,もう少しレベルアップさせたい」という先生向けのお話。

今回は
「タブレットは導入されたけど,どう活用したらいいかわからない」
「他の学校ではどんな実践をしているのか知りたい」
「ICT活用の基本的なことを学びたい」
といった方々にオススメの内容になっています。

では,いってみましょう!

ICTって何?

まず始めに「ICT」ってなんの略称がご存知ですか?
ICTだのIoTだの横文字ばかりで分からない!という方もいらっしゃると思います。
ちなみに「ICT」は「Information and Communication Technology」の略称で,「情報通信技術」と訳されることが多いです。
以前は「IT」という呼ばれ方をしていたりもしましたね。
大きな違いは,真ん中の「C」(Comunication)の違いです。
簡単に言えば機械を使って双方向でやり取りをすることができる様になったという理解で問題ないかと思います。
※ちなみに蛇足ですが「IoT」は(Internet of Things)の略称でモノとインターネトが接続されている状態のことです。今後は,冷蔵庫や電子レンジ,テレビなど様々なものがネットと繋がるようになります。

タブレットの活用

さて,文部科学省がタブレット端末を全国に一斉に導入しようとして,間も無く1年が経とうとしています。
教員は毎年新しくやることがどんどん増えるという謎現象が生じるのですが,今年度は特にハードだった方もいらっしゃるでしょう。
なんといっても,子どもたちが一人一台タブレット端末を所持しているのです。(自治体によって,iPadやChromebookなどの違いはありますが)
教員はその端末を使うための研修や自己研鑽に励む一年になりました。
しかし,
「まだどんなふうに活用したらいいのか分からない」
「チョーク(黒板)&トークの方が便利だと思う」
「教育にICTは必要ない」
というご意見を聞くこともあります。

そこで,今回は簡単にICT端末を活用でき,使ってみたら

今までの授業が少しだけラクになる

という具体的な実践が掲載されている。
そんな書籍を3つご紹介します。

オススメ書籍3選

・「ICT"超かんたん”スキル」
・「先生のためのICTワークハック」
・「GIGAスクール構想[取り組み事例]ガイドブック
おまけ
・まんがで知るデジタルの学び(ICT教育のベースにあるもの)

では,それぞれご紹介していきます。

「ICT"超かんたん”スキル」

この本は本当に「すぐ」使える簡単なスキルが29種類も掲載されています。しかも,項目ごとに内容が分類され
例えば
まずはここから!超入門スキル
もっと授業を盛り上げたい!
子どもの質問にとことん答えたい!

など様々な章立てがあり,実際の場面を想定して書かれています。
しかも,11人の共著ですが,著者はみなさま現役の教員の方ばかり。
そしてICT活用を推進している教員であれば誰もが一度は聞いたことがあるような全国的にも著名な方々が書かれた本です。
中でも私が一番オススメする活用法は


「赤青カードで意思表示」


です。
こちらは,ロイロノートというアプリの機能を活用したものですが,クラス全体の意思の確認が簡単に取れるというものです。
提出箱と呼ばれる提出先に,子どもたちが赤か青のカードを提出します。
それにより,子どもたちの意思が一目で分かるのです。
さらに,提出箱を子どもたちに電子黒板などで提示すればクラスの意見の分布が一瞬でわかります。

私は,この手法を少しアレンジし,道徳の授業で活用しました。
道徳では,一概に賛成,反対などいえないこともありますので,横棒を書いたワークシートに赤か青のカードを貼り付けてもらいました。横棒のちょうど真ん中が賛成でも反対でもない。右が賛成寄り,左が反対寄りの意見とし,自分の意見を提示してもらいました。
ロイロノートの良いところは,提出箱に提出された一覧を無記名で子どもたちに提示できるというところ。
ですので,子どもたちも道徳の授業ながらも安心して自分の意見を表明することが出来ていました。

他にも多くの事例が掲載されていますので,ぜひご一読ください。

「先生のためのICTワークハック」

この本は著者の前多先生が業務を効率化するために必要なICT活用を一冊の本にまとめてくださったものです。
前多先生はYouTubeチャンネルなども運営されており分かりやすい解説で人気の先生です。

例えば
「業務の効率を高める」の章では
・クラウドによる文書作成
・キーボードショートカット活用
・音声入力による文書作成


など様々な手法が掲載されています。
言われてみればその通りなんだけれど,
それを分かりやすく言語化した本がこの一冊です。
他にもAR表示ができるQRコードの作り方や動画の活用法など
目から鱗の実践事例も多く掲載されています。
すごくシンプルな活用から導入することができますので,ぜひご一読ください。

「GIGAスクール構想[取り組み事例]ガイドブック

この本は,実際の現場の先生方がGIGAスクール構想実現にどのように取り組んだのか,どう取り組めば良いかについて解説された本です。
2部構成になっており,第1部は事例集,第2部は理論(解説)になっています。

実際の活用と,それを裏付ける理論がセットで読める値段に対してお得な一冊だと思います。
さらに理論編の解説をされている放送大学の中川一史先生は文部科学省の有識者会議の中心でご活躍されているような方です。
事例集も約50人の方が執筆されており,多種多様な全国の実践事例に触れることができます。
項目も
導入直後の苦労話
授業以外での活用
管理職の役割
校務のデジタル化など
たくさんあります。
どの年代の方でも一読する価値がある本になっていますので,ぜひ一度お手に取ってください。

おまけ

まんがで知るデジタルの学び(ICT教育のベースにあるもの)

おまけというには大変失礼なのですが,こちらも全国的にかなり有名な「前田康裕」先生のご著書です。
前田先生は他にも「まんがで知る」シリーズを出版されているのですが,今回のデジタルの学びは,まさに今,この時代に必須の本となっています。
なぜタブレットが導入されたのか,これから教師はどの様に在るべきかなど多様な視点からものの見方を教えてくれる一冊です。
にも関わらず,全編マンガであるのが本当にありがたい。
本を読むのは時間もないし,ちょっと苦手だけど…
という方にもオススメの一冊です。
特に第5章の「批判的思考を高める」では,学校現場にありがちな
タブレットを子どもたちに自由に使わせることで問題が起きた,だから,子どもたちの使用を禁止した方が良いという提案に対しての解決策
が示されています。


いかに子どもたちを信じるか,子どもたちの力を教師が引き出すことが大切かについて書かれています。


前田先生のこのシリーズはどの本を読んでも多くの学びをいただきます。
ぜひ,今,旬なデジタルの学びから読み始めてみてはいかがでしょうか。


今回は,ICT活用にオススメの書籍を3つご紹介しました。
・「ICT"超かんたん”スキル」
・「先生のためのICTワークハック」
・「GIGAスクール構想[取り組み事例]ガイドブック
おまけ
・まんがで知るデジタルの学び(ICT教育のベースにあるもの)

どの本も導入期やあまり得意ではない先生方でも活用できる内容となっておりますので,春休み,少しだけできた心と時間の余裕がある時にお読みいただけると次年度以降,さらにタブレット端末をご活用いただけるかと思います。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。

それではまた😊


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