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アウトプットを重視した授業展開

こんにちは,HARuです。今日は「アウトプットは大切」という話。

私の授業では,授業中に自由に立ち歩いて相談することを認めています。
こんな話をすると
「授業中に勝手に出歩くなんて学級崩壊?!」
「授業中は黙って黙々と先生の話を聞く時間だ」
「他の子の邪魔になる」
など,様々なご意見があろうかと思いますが,今日は,現在,私が実施している授業についてお伝えます。

「自由に立ち歩きOK」と「ICT」を組み合わせることで,子どもたちが懸命にかつ協力して学ぶ姿が見られます。そして,その学びを最終的に「アウトプット」として表出することで,子どもたちの学びがより一層深められるのです。

つまり,

自由立ち歩き+ICTの活用→アウトプット力の向上(学力の向上)

となってくるわけです。

では,いってみましょう。

授業といえば

授業中は先生の方を見て黙って座っている
これが学校の授業のイメージではないでしょうか?
もちろん,私もこのような授業スタイルを受けてきましたので,学校といえば,「授業中は黙って話を聞く」
というイメージを持っていました。しかし,その考え方は変わりました。

なぜ変わったのか?と言われると難しいのですが,おそらく教育界には以前からも「黙って先生の話を聞くだけではダメだ」という風潮はあったのだと思います。
ただ,その風潮が広がらなかっただけで。
言われてみれば,50分間ずっと前を向いていただけではなく,グループ活動などが少しはあったような記憶もあります。

授業観の転換

先生が話して子どもたちが聞くというのは,いわゆる,「一斉授業」というものです。逆に,今私がやっている授業は『学び合い』や自由立ち歩き授業と呼ばれています。以前,西野亮廣さんが話していたことがあるのですが,エンターテイメントも方法が変わってきていると。今までは主催者が楽しいことを提供し,観客として楽しむ,いわゆる「レストラン型」のエンターテイメントが主流でしたが,最近では,観客として楽しむのではなく,一緒に企画運営に携わって充実感や満足感を得たい人が多いと。それを彼は「BBQ型」と言っていましが,まさに現在の教育界も同じだと思います。

子どもたちは料理が運ばれてくるのを待つ客ではなく
自分達も一緒に料理をする仲間なのです。

私たち教師が「子どもに指導する」という意識を払拭しなければならない時代になってきていると,私は思います。

『学び合い』という授業

私が参考にしているのは,以前も紹介した上越教育大学教授の西川純先生が提唱されている『学び合い』というものです。

教師は課題を与え,その解決は子どもたちに任せます。子どもたちは解決のために他者と相談し,学級全員が課題を解決するという学び方です。

この方法にはただただ衝撃でした。
なんといっても,教師が授業をしないのです。教師というより子どもたち同士を繋ぐファシリテータの役割に切り替わると言った方が適切かもしれません。

具体的な授業として,子どもたちに,単元の最初に学習計画表を配布します。これには,単元の学習課題や一覧になっており,子どもたちは先を見通して学習に取り組むことができます。そして,課題が解決できなければ,自分で必要に応じて友達と相談したり,教えてもらうことを認めています。授業時間ないで,子どもたちは自由に立ち歩きながら,課題を解決する努力をします。

授業で気をつけていること

課題を伝えるだけでは,子どもたちは学びません。なぜなら,その課題を達成することにどんな意味があるのか分からないからです。
私たちも,ただやることを支持されるだけよりも,「なぜその行動をする必要があるのか」を説明された方がやる気が起きると思います。
子どもたちには,


・単元末のゴールを提示すること
・そのゴールをクリアするために1時間ごとの課題が必要なこと
・この単元を学ぶ意義


を必ず説明しています。

そして,私が意識しているのは

必ず単元末にはアウトプットをすること

です。

上記の「アウトプット大全」(樺沢紫苑著)にも書かれていますが,

人の学びはインプット3割 アウトプット7割

が最適だそうです。子どもたちは,多くの授業においてインプット中心の学習をおこなっています。ですが,その定着には未だ至らないことが多くあります。その理由の一つが,アウトプットの場がないからだと私は考えています。

ですので,毎単元末に,筆者の主張を踏まえて自分の意見文を書いてもらったり,何かテーマを設定し,そのことについて調査した内容をGoogleスライド等にまとめて発表してもらったりしています。以前からも,意見文を書くという活動は行なっていましたが,ここにICTが加わったことにより,アウトプットの質が上がりました。

ICTを活用することで,

・Googleドキュメント(Wordのようなもの)で書いた意見文を共有することができる→さらに,意見文に他者からアドバイスをもらうこともできる

・Googleスライド(PowerPointのようなもの)で自分達が調べたことを相手にわかりやすく伝えることができる

特にこの2つに対してメリットが大きいと感じています。

・Googleドキュメントを活用しての意見文について

以前は,意見文を紙に書き,相互に読み合いながらアドバイスをしていたのですが,この方法は書き上げるスピードの差が大きく,早く課題をクリアした子どもたちとそうでない子どもたちで交流するのが難しいという課題がありました。しかし,Googleドキュメントを活用することで,自宅からでもアドバイスをすることができるようになります。結果,子どもたちはより推敲された文章を教師に提出することができるのです。それを教師がフィードバックして返すため,文章力の向上が見られます。

・Googleスライドを活用しての発表について

こちらも以前は,画用紙等に文字を書き,資料を作成していました。どうしても物理的な作業であるため,時間的制約が大きく,資料の完成までに時間がかかってしまうことがありました。ところが,Googleスライドを活用することで,この時間は一気に短縮されました。その大きな理由の一つが,「共同編集機能」の活用です。子どもたちは同じグループメンバーと「共有」をかけ,いつでも,どこでもGoogleスライドの編集をすることができるようになりました。さらにいえば,資料を検索し,写真等を貼り付けることも容易になりました。いちいち教員に印刷を依頼したり,自宅で印刷をする必要が無くなったのです。写真やイラストも豊富に使えるようになり,視覚的にもたいへん分かりやすい資料をもとに発表を行うことができるようになりました。

ここまで話してきたように,自由立ち歩き+ICTの活用をアウトプットに活かすことで子どもたちは主体的に学び,自分達の課題を解決するために対話的に活動します。私自身,授業力がある方ではありません。ですので,一斉授業よりもこの方法の方が必ず学力が上がる!とは一概には言えません。
ですが,この方法を取ることで子どもたちが積極的に学ぶ姿を見ることはできます。
私自身,もっと自己研鑽を積み,子どもたちの学びの質を高めたいと思っています。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。

それではまた😊

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