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ド文系プログラマーが実務経験1年半でフリーランスになった経緯

はじめまして。note初投稿です。

フリーランスのWEBエンジニアをやっているみずかず(@mizukazu_1)です。

タイトルの通り実務経験1年半でフリーランスになったのでその経緯についてお話していこうと思います。

これからフリーランスのエンジニアを目指している方のお役に立てれば嬉しいです。

経歴

自慢できる経歴があるわけではないのですが、自己紹介も兼ねて軽く経歴をお話していきます。

大学時代

頭が良くないので県内の推薦で行けるFランの文系大学に進学しました。
文系なのでもちろん情報系の学部もありません。

かろうじてJSの授業が2、3個あり、その内の1つを取っていましたが内容は初歩中の初歩です。
しかも、内容は教授の書いたコードを写経していくだけなので全く身に付くこともありませんでした。

プログラミングに対して興味はあったので授業を取ったのですが
当時の僕は楽しさを見出すこともなく、ただ単位の為に授業を受けていました。

新卒でIT企業に入社

2018年3月に大学を卒業し都内に本社を構えるIT企業に入社しました。

決して有名な企業ではないですが、グループ会社の一部だったので社員数で見るとそれなりに人数のいる企業でした。

全国に支店があったので僕は地元の支店配属になりました。

社内研修

4月から7月の間、約4ヶ月間の研修です。

研修ではC#を使って課題を進めたり、簡単な勤怠管理システムなどを作成しました。

作成するシステムの設計書を渡されて実装方法などは基本的に新人に丸投げのスタイルだったので
自分で調べて作るという力が身に付いたと実感しています。

SESといういわゆる客先派遣を主としている企業だったので研修期間の間でも案件が決まった新人からどんどん現場に配属されていきます。

同期に工業大学出身のバリバリプログラム書ける子がいたのですが
その子は研修が始まって1週間程で現場に配属されていました。

僕の方はというと、途中案件に配属される話が何回か浮上したのですが
結局全部流れてしまい、約4ヶ月丸々研修をさせてもらいました。

研修を受けられるのは良かったのですが周りが配属されていく中自分だけが最後まで研修を受けるというのは焦りや不安もあったのが正直なところです。

研修が終了し社内待機に

約4ヶ月の研修を終え、ついに現場配属かと思っていたのですが支店長からは支店で先輩の案件のお手伝いをしてくれと言われました。

最初はこれも案件の1種か~と思っていたのですがよく考えたら社内待機扱いでした。

客先派遣の会社で働いたことがある人なら分かると思うのですが、案件の参画のタイミングによっては社内待機が発生する場合があります。

恐らく僕の場合も案件がなかなか決まらなかったので社内待機として先輩の案件のお手伝いに入ることになったのだと思います。

研修が終わっていよいよ案件に入れる!と思っていた僕にとっては少し残念でした。

早い人では研修が始まって1週間で案件に配属されているのに比べ、自分は約4ヶ月研修をし、研修が終わっても社内待機。

実務の経験を積めないので同期との差はどんどん広がるばかりなのは確実です。

とか、色々考えてしまって当時はすごい焦っていたのを覚えています。

さすがにこのまま何もしないのはまずいと思ったので何か自分で出来ることはないかと模索していました。

幸い、定時ピッタリには帰れていたので家に帰ってから毎日3、4時間ほどWEB制作の勉強やサイト作りを始めたのがこの頃です。

時期で言うと2018年8月くらいからです。

初めての案件参画

先輩の案件のお手伝いという名の社内待機も約3か月が経ち、いよいよ初めての案件参画となります。
ワクワクしながら上司とお話をしたのですが、内容を聞いたらネットワークの保守サポート担当でした。

正直な話、がっかりしました。

開発がしたくて入社したのになぜネットワークの仕事をしなければならないのか。

もちろん開発の話は一切出てきません。
それもそうです。

ネットワークのお仕事と言えばネットワーク障害の解消や配線作業、スイッチやハブの設定がメインです。

コードを書く場面がありません。

新人の立場なので嫌ですとは言えないのでもやもやした気持ちを抱えながらも案件に参画しました。

ただ嫌々やっていても仕事が楽しくないのでネットワークの知識もエンジニアになるためには必要だと自分に折り合いをつけて前向きに取り組むことを心がけていました。これが2018年11月頃です。

案件移動を経てWEB業務システム開発に携わる

ネットワークの案件に参画してから約6ヵ月が経った2019年5月、案件移動となりました。

やはり入社当時から開発の案件に携わりたかったので
その旨を上司に伝え、もしこのまま今の状態が続くのであれば転職も考えていることも素直に伝えました。

すぐに案件移動となり、Angularを使ったWEB業務システムの案件に参画させてもらうことが出来ました。

Angularというモダンなフレームワークに触れることが出来ると聞いて
とてもワクワクしていたのを覚えています。

実際、Angularは楽しかったです。

今までバニラJSやjQueryくらいしか触れたことが無かったので
Angular独自の構文やコンポーネント指向で画面を作成していくことに若干の戸惑いもありましたが、その案件に入っていた先輩に教えてもらいながら少しずつ覚えていくことが出来ました。

今はAngularを使うことはないのですが、個人的にVueで自作のブログなどを作っているのでAngularで覚えたことが色々と役に立っています。

2019年9月、1年半在籍した会社を退職

Angularの案件自体には不満もなかったのですが、もう少しWEB制作寄りの仕事をしたいと思い新卒で入社した会社を1年半で退職しました。

やはり研修が終わってから社内待機になってしまったことや、自分のやりたいことに反してネットワークの案件に配属になったことなどもあり会社に対して軽く不満もあったのは事実です。

実際にはネットワークの案件が決まるまでにもいくつか案件のお話が浮上していたのですがどれもこれも中途半端で結局は全て流れてしまうということもありました。

そういった出来事もあり、自分は人員の穴をとりあえず埋めるための要因として振り回されているんじゃないかと思い始め、上記で話したような不満にも繋がったのだと思います。

もちろん、案件の調整をする上の立場の人も大変なのは分かります。
自分の希望している案件に100%配属されるわけではないのも重々承知の上で入社しています。

ただ、新卒でモチベーションの高い時期にもう少しだけコードに触れたかったなと。

また、会社の案件にWEB系の案件が少なかったというのも退職を決めた要因の一つです。

社内の人のほとんどが業務システムの開発メインで携わっていたのでWEB制作の技術を持っていません。
このままこの会社に在籍していてもきっとHTMLやCSS、JSはほとんど書かないのだろうと判断しました。

6ヶ月間のニート生活

2019年9月に会社を退職した後、次の仕事をするまでに6ヵ月の空白あります。

その間に何をしていたかというと最初はひたすらゲームをしていました。
せっかくニートになったのだから好きなゲームを好きなだけやろうと意気込んでました。

PS4のApexLegendsというFPSのゲームを朝から晩まで寝る間も惜しんでプレイしてました。それが2019年の10月頃です。

ただ、そんな生活も1ヶ月くらい経つとだんだん飽き始めます。

次第にこのままでいいのだろうか、このままゲームばかりしていても何の意味もないなと思い始め転職活動の準備を始めます。

具体的に何をしたかというと以下の通りです。

・職務経歴書とスキルシートを作成
・HTML、CSS、jQueryで静的WEBサイトのテンプレを2つ作成
・PHPを使用した動的なWEBサイトを作成
・上で作成した動的なサイトで使用するツールを作成
・それらをGitHubにあげポートフォリオを作成

こんな感じで転職準備を着々と進めていきます。

この時は自分がフリーランスになることは考えていません。
あくまでも正社員として企業に入社するつもりです。

ただ漠然と将来的にはフリーランスになって仕事をしてみたいな~くらいで考えていました。

友人にWEB制作とプログラミングを教える

そんな時にちょうど大学時代の友人から連絡がきて会うことになりました。
話を聞くとWEB制作に興味があるので教えて欲しいとのことでした。

会社を辞めて時間があったので僕で良ければとWEB制作について教えることにしました。

特にお金等を受け取るつもりはなかったのですが、その友人がお互いのモチベの為にも1ヶ月5000円払うよと言ってくれたのでそこは素直に受け取りました。

そこから週2日、近所のスタバでWEB制作を教えていました。
内容としてはHTMLとCSS、後はJSを軽く。

ただ途中からどうもその友人はコーディングよりもデザインの方が向いているような気がしてきたのでそのことを伝えました。

多分Photoshopとかillustratorの方が向いてるような気がするからやってみたら?と。

それからはその友人はPhotoshopやその他のデザインツールなどを勉強しているみたいです。

ココナラなどを使って仕事を受ける

友人にWEB制作を教えているのと同じ時期くらいからココナラ等のスキルを売り買いするサービスを使ってちょこちょこ仕事を受けるようになりました。

受けていた仕事の内容はWordPressのサイトの修正作業です。

WordPressで作成されたサイトのデザイン崩れの修正や
あるテーマを別のあるテーマに似せて欲しいといった要望。

そういった細かい作業を1件3000円で引き受けていました。
値段としては最安値ですがスキルを向上させるには良い方法でした。

元々WordPressでブログを運営していたのでその辺りの知識を深める事が出来て良かったと思っています。

エージェントを使って案件探し

2020年の1月頃からはフリーランス案件のエージェントを使って案件探しを行っていました。

自分自身を客観的に見て実務経験、スキル共に未熟なのは分かっていました。

ネットの記事などを見てるとロースキル(スキルが低い人)でもフリーランス案件に入れたという記事をちらほらと目にしていたので、試しに登録して探してみるかくらいの気持ちでした。

案件を探す前に大抵エージェントの方と電話面談等を行います。

やはりそこでは

「みずかずさんのご経験ですと紹介できる案件も少ないのでもう一度正社員として実務経験を積むのはいかがでしょうか?」

なんてことを言われます。

何となく予想は出来てたけどいざ言われてみるとちょっと凹みます。

WEB制作のフリーランス案件のオファーがくる

案件探しが難航していた状況でしたが、2020年の2月にフリーランス案件のオファーが2件来ました。

同じエージェント会社さんからです。

いきなり2件も来たのでびっくりしたのですが同時にテンションも上がりました。

1件目はPHPのフレームワークLaravelを使ったWEBアプリケーションの開発業務。

2件目はHTML、CSS、JSを使った静的サイトのコーディングや更新業務。

正直、1件目の方の案件に参画したかったのですがそっちは予算との兼ね合いもあったらしく落ちてしまいました。

2件目の方は迷っていました。

この頃からはWEB制作もしたいのですが、出来ればPHPも一緒に使いたい、JSのフレームワークも使えたらいいなと考えていたので

ただ静的サイトの修正、更新をするだけじゃ物足りないなと。

けどよく考えたらこんな実務経験も浅いロースキルのペーペーが贅沢言うのもおこがましいです。

案件のオファーをしていただいただけでもありがたいと考え参画することを決めます。

2度の面談を経て案件参画へ

2件目の案件の方ですが、1度目の面談の後にエージェントの方に迷っていることを伝えたら2度目の面談をしていただけることになりました。

1度目の面談ではディレクターの方との面談で、
技術面ではなくどういったビジネス展開をしていて、どういった業務を行うのかのお話をしました。

2度目の面談では実際のコーダーの方、プログラマーの方とお話をして技術面でどういったものを使用しているのかというすり合わせを行いました。

面談前はHTML、CSS、jQueryくらいしか使っていないのかな~と思っていたのですが実際に話を聞いてみるとそれらに加えて

SassやEJSを使用していたり、Gulpを導入していたりと今風な開発環境でした。

もちろんGitは当たり前で、サイトによってはDockerも使用しています。

そんな感じで2度の面談を経て2020年3月に今お世話になっている案件へ参画しました。

フリーランスになって6ヵ月が経過

2020年8月現在、フリーランスとして案件に参画してから早いもので6ヵ月が経ちます。

案件参画時と比べると遥かにスキルアップしていると思います。

WEB制作の技術はもちろんのこと、GitやDockerといった周辺の技術、
今まではデザイナーさんと連携してWEB制作を行ったことが無かったのでそういったコミュニケーション能力。

今の案件に参画出来て本当に良かったと思っています。

実は今月(2020年8月)いっぱいで今の案件は契約満了となります。
本当は契約更新をしたいと伝えていたのですが、企業さんの都合もあり満了となりました。

現在、次の案件を探してる最中です。

9月1日からの案件を探していますが、もし見つからなかったら
まとまった時間が出来るのでその間に経費の整理などの事務作業やブログなどに力を入れていこうと思っています。

最後に

本当はもう少し短めにまとめるつもりでしたが、細かく淡々と書いていたら気づいたら5000文字を超えていました。

僕自身、スキルは全然高くありませんしまだまだ覚えることもたくさんあります。
フリーランスの案件に入るにはある意味タイミングも重要だと思っています。

完全な運ゲーというわけではないですが、多少の運も必要なのかなと。

特にこれといって目からウロコなことを書いている記事ではないですが
これからフリーランスを目指している方の少しでも参考になれば嬉しいです。

また、ここには書いていないこともあるのでそれらは別の記事にて書いていこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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