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上半期読書まとめ

上半期って何?どこまでが上半期だと思ってるのこの人って感じですがここでいう上半期は3月〜今日までとさせていただきます。

実は3月から「一週間に一冊本を読む」という目標を立てましたがこれが中々実行できず( i _ i )現時点で14冊の本を読みました。

今日はその感想をまとめてみたいと思います。




『へんなの』国崎☆和也

ランジャタイの国崎さんがnoteに書かれていた記事を中心にまとめられたエッセイ集。この頃本当にランジャタイにどハマりしていて(今も好きですが)そんな時に発売されたこの本。国崎さんとは同じ富山県出身でそこも惹かれポイントでした。
国崎さんのにんげんらしさと遊び心が存分に詰まっていると感じました。草のにおい、ふるさとのにおいが本当にしたんです。この本を読んで涙が止まらなくなってしまってるわたし、超へん。へんなのばんざーい!




『昨夜のカレー、明日のパン』木皿泉

木皿泉さんの『さざなみのよる』が本当に大好きだから手にしたこの本。やさしくて読み終わった後の満足感がぽかぽかしました。文庫本で読むと重松さんの解説も読めるのでこれは是非文庫本で。




『犬も食わない』尾崎世界観、千早茜

ずっと積読していた本。尾崎さんのファンなので買っていました。友達に「尾崎世界観ってクリープハイプのボーカルなんだ」って言われた時は嬉しかったなあ。尾崎さんってちゃんと小説家として認識されてるんだって。誰が言うとりますのって感じですが。
この本は尾崎さんが男性目線で、千早さんが女性目線で、交互に男女の物語を描いているわけですがわたしはこれを読んで恋についてもっとわからなくなりました。でも恋がしたい!って気持ちも生まれた不思議な本です。





『母影』尾崎世界観

小説家・尾崎世界観をもっと知りたくて読んでみた本。ひとことで言うとかなしくてくるしかったです。それでもこの本に出会えてよかったなと思います。今のわたしにはそれしか言えなくてそれが悔しい。また読み返したい一冊。




『N/A』年森瑛

ずっと読みたかった本。「あるある」なんて簡単な言葉では済ましたくない思春期の女性の悩みが描かれていてこれを男性が書いたと知ってびっくりした。終わり方があまりにもあっけなくてしゅんってしぼんだ風船みたいだと思った。主人公はこれから幸せになれるのかな?でも幸せって何?




『たやすみなさい』岡野大嗣

今年の上半期は短歌の存在を知っていろんな本に触れました。(3月前に何冊か読んでいた)これもその一冊。岡野さんの短歌は記憶のたからばこみたいな短歌だなと思います。





『はみだしの人類学』松村圭一郎

ずっと前から読みたくてあれ?わたしのやりたいことって文化人類学なんじゃないかって思ってとっさに読んだ本。印象的な言葉がたくさん出てきて付箋でいっぱいになりました。「他者」を知ることで「わたし」を知る。もっとわたしをやわらかくしていきたい。




『しろがねの葉』千早茜

大学の研修の課題図書として読んだ本。何冊か課題図書があったけど千早茜さんが読みたくてこれにしました。千早茜さんが描かれる「女」の心の移り変わりが美しい。序盤は難しかったけど物語が進むにつれて私の知っている「千早茜」さんが居ました。





『死んでしまう系のぼくらに』最果タヒ

詩のことをよくわからないと思ってこの本を読み切った。けれどすべてはあとがきに書いてありました。わたしたちはもっと言葉に自由でいい。そうなんだ。





『ある男』平野啓一郎

映画化もされているこの本。大学で平野さんの「分人主義」を学んで読んでみたくなりました。
人間って本当になんなんでしょうね。全然納得いかない。馬鹿馬鹿しくて大好きです。





『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子

その言葉とその表紙からは想像できない内容です。おもしろすぎてすぐ読み切りました。最初はぞくぞくして本から顔を上げてしまったのですがそれ以降はもう全速力で読みました。なんなんだこの感情は。なんですか、なんですか、わたしたちはなんなんですか?心が震えた。
けっきょくかわいいには敵わないってことなんですか?
おいしいごはんが食べられますように、その意味を知ってください。






『プールの底から月を見る』星野文月

星野さんと出会ってから読んだこの本。正直な人だなあと思います。だからこそもう一度お会いしたい。





『これが生活なのかしらん』小原晩

小原さんの待望の商業出版。この人に出会ってわたしはもっと書くことと向き合おうと思ったんです。不器用でやさしくてどうしようもなくての日々。全部合わせて勝ち越してたらいい。でも、やっぱり負け越す時もあります。小原さんの本は喫茶店の匂いがします。





『あさましきもの』太宰治


ここの時代の作品をずっと読んだことがなくて。現代日本文学史の授業をとったこともあって読んでみました。感想はひとこと「運命。」です。





2023年も残りあと少し。何読もうかなー。『あさましきもの』がおもしろかったのでブックオフで他にも取り寄せてみています。大切なことは冊数ではないと思うけど一冊でも多く読んでいろんな世界を知りたい。なにより本を読める状態でいたいな。

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