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キャリア的視点361 -キャリアを日本語で言うと…?-

毎日ブログ 361日目(2021/2/23)


キャリア

「career」って、日本に入って来てもほとんどの方はまず「キャリア」って言います。
実際にキャリアを辞書で検索してみると、

職業・技能上の経験。経歴。

などと出てきます。
しかし、実際はそんな簡単な言葉で表せることができる概念ではありません。
厚生労働省が提唱しているキャリアの概念(厚生労働省『キャリア形成を支援する労働市場政策研究会』報告書)の中には、

『時間的持続性ないしは継続性を持った概念』

として書かれています。
つまり単純な経験では無いのです。時間的持続性ないしは継続性を持った経験なのです。
日本語では一言で適切に言い表す言葉が存在していない言葉なんですね。

同じ様に、日本語として適切に表現できない英単語というのは他にもありますね。


マーケティング

この言葉も同じです。
私自身、マーケティングという語感から、最初のうちは「市場調査」を指している言葉だと思っていました。
今ならそれが、せいぜい10点の解答だということは知っています。

商品が大量かつ効率的に売れるように、市場調査・製造・輸送・保管・販売・宣伝などの全過程にわたって行う企業活動の総称。

を言います。言い方を変えると、「売るために何をするか」を考え、実行することをマーケティングと呼ぶわけです。
市場調査というのは、マーケティングのホンの一角だった訳ですね^^;

こう考えると、クチコミもマーケティングだし、営業活動自体もマーケティングの一部になるんじゃないかって思えます。実際はどうなんでしょうね^^;


アクノレッジメント

このアクノレッジメントという言葉自体が日本ではあまり知られていない言葉だと思います。コーチングの世界では普通に聞く言葉なのですが、言葉の知名度だけでみれば、まだキャリアの方が知られているのではないでしょうか。キャリアもまだまだ知名度はともかく、認知度は全然足りていませんが…^^;

アクノレッジメントとは、

「関係性を整えるために行う、あらゆること」

を指します。(私的表現です)
挨拶や笑顔、承認、名前を呼ぶ、変化に気づく、任せる。などなど全ての総称としてアクノレッジメントと呼ぶのですね(^^)

以前にも以下の記事を書いていますので、詳しくはこちらもご覧くださいね(^^)

これらの他にも皆さんの専門分野の中で、この様に日本語として表現が難しい言葉も見つかると思います。


新しい日本語

日本語の中に「雨」に関する言葉ご非常に多いのは、雨が多い国柄だからこそ、と聞きます。
つまり、日本語として表現できない、という事は、これまでの2000年を超える日本の歴史の中では、重要視されてこなかったという事なのでしょうか。

しかし今はグローバルな社会です。日本では表現し切れなかった言葉もどんどん入ってきます。
であればこそ「キャリア」「マーケティング」「アクノレッジメント」それぞれを新しい日本語として受け入れ、意味をしっかりと浸透させていく事が、グローバル時代を生き抜く「知恵」なのかもしれません。



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