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キャリア的視点224 -鬼滅の刃にみるリーダー像-


毎日ブログ 224日目(2020/10/9)

鬼滅の刃から

鬼滅の刃、皆さん好きですか?
もちろん私は好きです。少し入るのが遅かったのですが、今ではすっかり全巻大人買いもして、家族で楽しんでいます。
原作の終了の仕方は非常に潔く、ジャンプにありがちな「人気のある内は、作者を説き伏せてでも続ける」感もなく、一つの作品として一本立ちした印象です。
ちょうど1週間後の10/16(金)にいよいよ劇場版の公開を迎えます。私的で勝手な推測に過ぎませんが、その前後にテレビアニメ第2期(映画の続き)が発表になるのではないか、と、期待しています(^^) あくまでも私の希望的推測に過ぎませんが…^^;

相変わらず前置きがダラダラと長くて申し訳ありませんが、今日はそんな『鬼滅の刃』から、理想のリーダーを考えて行きたいと思います。


リーダーの在り方

以前にも鬼滅の刃を題材に『組織のあり方』を書いてきています。これはチームビルディングの話になっています。
その中で私は、鬼殺隊の御館様・産屋敷耀哉の言葉を借りて「リーダーというのはチームの中の役割の一つ」として書いています。
今回は理想のリーダー像という言葉で、そのチームにおける役割、理想の体現法を考えていこうと思います。

鬼滅の刃という作品の中で、主人公の竈門炭治郎の所属する離職率=死亡率の「鬼殺隊」という組織があります。政府未公認なので秘密結社的な存在なのでしょうか。武器(刀)なども持ってますし^^;

その中でも『柱』と呼ばれる存在は、ある意味で異質です。でもそれぞれに他の隊員から尊敬・畏怖される存在です。基本的にはその強さで、です。しかし9人の柱は強さ以外の面でももちろん特筆されるべき存在として描かれています。今日はその中の一人に注目してみます。


理想のリーダー像

私が注目しているのが、蟲柱(むしばしら):胡蝶しのぶ(こちょうしのぶ)です。
私の想定する理想のリーダー像です。

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彼女の何処に注目したのかと言えば、単行本で言うなら第6巻P159の、炭治郎・善逸・伊之助への対応です。ぜひ読んでもらいたい^^

新しい技の習得の際に、一人頑張る炭治郎と、上手くいかなくてやる気をなくしてしまった善逸と伊之助に対し、胡蝶が行った事、それは…

まず一人でもいろいろな事を考えて、努力を続ける炭治郎には、

「頑張ってますね」

と微笑みながら声を掛けます。

負けず嫌いでプライドが高い伊之助に対しては、

「これはまぁ、基本の技というか初歩的な技術なので、できて当然ですけれども、会得するには相当な努力が必要ですよね。
まぁ。『できて当然』ですけれども、仕方ないです、できないなら。
しょうがない、しょうがない」

とあっけらかんとした笑顔で肩をたたきます。

そして女の子大好きな善逸に対しては、

「頑張ってください、善逸君。『一番』応援していますよ」

と可愛いらしい笑顔でギュッと両手で善逸の手を握る。

結果は心折れていた善逸と伊之助の二人とも大奮起で、しばらく後には新しい技を見事に習得するのです。

何という見事なコーチングスキルでしょう!
相手がどう言われたらやる気を出すのかを分かってて、それぞれに合った方法でけしかけ…、いや、背中を押すのです。


リーダーの役割

私は上司・部下というピラミッド型組織の上下関係が嫌いです。便宜上使う事はありますが、その言葉自体がピラミッド型組織のあり方を示しているようで嫌いです。ですのでここではリーダーとメンバーとして書きますね(^^)
最初のリンクでも書いている様にリーダーというのはチームの中の役割の一つです。その役割責任に対して手当が出るから給与は高いのですが、基本的にはチームの中の一人です。
ではそのリーダーの役割とは何なのでしょうか?

チームのメンバーひとりひとりを
「よく視て」
「話を聴いて」
「とにかく観察して」
「『どのようなアプローチであれば、その一人の個性・特性を最大限に引きだせるか』を考察して」
「実際に個人のパフォーマンスを出し」
「成果を上げる」
そんな支援をすることだと思います。

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日本旧来の「上司」は、戦国時代から続く「背中を見せる」姿でした。実際にやって見せて「俺についてこい!」で通じました。バブルの頃は何をやっていてもお金になりましたから、それでも良かったのです。

しかしバブルがはじけ、徐々に時代は変わっていきました。
まずお父さんの給与が減りました。一人の稼ぎでは家族みんなが食べていけないほどに。
だからお母さんが働きに出るようになりました。少ないながらも家計の足しにするために。
そこで女性は知ったのです。「働くことって愉しい!」
それまでどんなに家事を頑張ってもお金に成らなかったのです。働くことでお金をもらえる! 承認してもらえた瞬間です。
女性の社会進出が活性化し、更に男性の肩身が狭くなりました。その中で器の小さな男性が、少ないプライドを維持するためにハラスメントを起こします。余談ですがハラスメント・いじめの原因は、加害者側の器の小ささにあります
「黙って俺についてこい」では若者は動かなくなりました。若者が自己主張を始めたのです。私の時代には会社に一人(私です^^;)くらいだったのが、今ではそれなりに目立つ人数にまでなったようです。

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リーダーの役割も時代と共に変わってきたのです。今のリーダーは「前を走る」のではなく、「後ろから背中を押す」存在なのです。
「ちゃんと見ているよ^^」
「今日も頑張ったね^^ コーヒーでも入れようか」
「君ならできるよ。応援させてくれるかい?」
「それ、どうやったの? 僕にも教えてくれるかい?」
と、ひとりひとりに合わせた言葉をかけて、メンバーのやる気を押し上げていく事、そして何かの時には窓口として責任を取る事。これが役割と責任です。

鬼滅の刃に登場する「蟲柱・胡蝶しのぶ」は、私の想定する理想のリーダーなのだと思うのです。
他にも柱は沢山います。強い人、強い人、強い人… ですがやっぱり、「この人の元で働きたい。そうすれば自分は最高のパフォーマンスを発揮できる」と思えるのは一人です。
皆さんはどう感じますか?



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