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キャリア的視点334 -ガラパゴスな日本人-

毎日ブログ 334日目(2021/1/27)


ガラパゴス携帯

日本って世界から見たら離れ孤島なので、ガラパゴス諸島の様に、色々なものが独自の進化をしますよね。
今回はそんな話から始まります。

特に有名なのが、今では懐かしい携帯電話。二つ折りのシェル型なんて呼ばれた物は日本が初めて(ある意味、プロダクトイノベーションですね)らしいですし、現在のスマホなどでは当たり前の「絵文字😆」も日本で発明され独自の進化を遂げたもの、らしいですよね。
らしいです、というのは私も伝え聞きだからです。

アメリカなどでは携帯電話は実にシンプルで、最低限の「電話をかける」機能以外は何もないですよ〜くらいにシンプルなものだったらしいのです。
よくここからスマートフォンの発明に繋がったなぁ、くらいに余計な機能は付いていないと聞いた事がありますよ^^;

そんな世界的に見たらガラパゴス諸島並みに独自の進化を遂げた携帯電話だから、「ガラパゴス携帯」→「ガラケー」と呼ばれる様になったわけです。呼ばれる、というより、自分から言い出したとも思うのですけどね^^;

そんな日本人は他にもガラパゴス的に独自の文化を育んできています。結果としてこれは、あまり歓迎できなかった物にはなってしまいましたが…


ガラパゴス雇用制度

「キャリア」に関する社会的な考え方が、なんともガラパゴスなのです。

世界的には「自分のキャリアは自分で決める」が当たり前です。
当然です。自分の将来なのですから、自分以外の誰が決めて良いはずがありません。

しかし日本では、『日本型雇用システム』という、これもまたガラパゴスな雇用システムが発達してしまいました。

終身雇用
年功序列型賃金
労働組合

この3つを総称して日本型雇用システムと呼ぶのですが、その中で最もキャリアに悪影響を与えたのが「終身雇用制度」です。

日本では「就職」と言いながら、その実は「就社」と言って良いレベルで、定年まで同じ会社で働き続ける事がスタンダードですね。定年までの間、自分の人生の半分以上を一つの会社で過ごすのです。

自分に合った「仕事」であるかどうかなどは関係なく、自分をその仕事に無理矢理にでも合わせていく。合わせられない人が脱落して「転職」する事で、『転職が悪い事』だと社会的に烙印を押される…

自分を殺して組織に対して献身的に尽くす事が、日本人にとっての『働き方』だったんです。
本来、「働く」事の究極は『生活の糧を獲る』事であるはずなのに、まさに手段が目的に取って代わってしまったのです。


ガラパゴス・キャリア

そしてキャリア概念もガラパゴスになってしまいました。いえ、キャリア概念自体がなくなってしまったのです。
日本人のキャリアは、「就社」し会社の言うなりになる事で生活が保障されていたため、選択肢がなくなってしまったのです。

光の届かない洞窟の中で目が退化した小動物の様に、キャリアについて考える必要がなくなった日本人は、キャリア概念も退化させたのでしょうか?

日本人にとってのキャリアとは、所属する会社の言いなりになる事であり、自分で考えるものではなくなってしまったのです。
会社が会社の都合だけで人事配置を行い、私たちはそれに従っているだけで、定年までは生活が保証されていたのです。
それについて来れない人は転職して離脱する。社会的に脱落者とされる。

日本人にとってのキャリアは、世界的に見て大きくガラパゴス的に孤立進化をしてしまっているのです。


変幻自在に変化する

しかし現在、日本の労働社会には大きな波が起こっています。働き方改革の一環で行われている「副業解禁」がそのひとつです。

複業・副業を行う事で、『就社』的な感覚が薄れていく事でしょう。少なくともその期待は持てるのではないでしょうか。
コロナも変化を加速させる起爆剤になります。テレワークなどの変化もですが、オンラインで世界の人たちと繋がりやすいと言うことに気づいたのですから、これはちょっとした「どこでもドア」なのかも知れません。直接会わなくても関係性は作っていけるのです。
他にも変化を促す要因はそこかしこにあるのでしょう。

プロティアン・キャリア、と言うキャリア概念があります。

自分の心の揺るがない芯である「アイデンティティ」を持って、時代や環境の変化に適宜に対応しての変化である「アダプタビリティ」を起こし続けていく。

今の日本人に必要なキャリア理論です。

もう日本型雇用システムも崩壊し始めています。
ガラパゴス・キャリアの母体とも言えるガラパゴス雇用制度が崩壊するのですから、「ガラキャリ」も崩壊してしまうのです。自然の流れですよ。

今、自分自身の意思の力で、自分のキャリアを管理し始めないと、沈む船からの脱出は困難になってしまいます。
キャリアとは生活そのものです。≒人生です。定年を超えた後も続きます。
「もうすぐ定年だから」の先にもまだ続くのです。

どうしたら良いかわからない人は、ネットで「プロティアン」で調べてみましょう。自分のための変化は自分で行動を起こすところから始まるのです。

それでもわからない方は、お近くのキャリアコンサルタント(国家資格キャリアコンサルタント取得者)に相談してみてください。私もオンライン対応が可能ですのでお問い合わせください。

時代の変化に合わせて、皆さんも変わっていきましょう!
合言葉は「Be Protean!」ですよ(^^)



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個人の活性化を組織の活性化に繋げます。


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