『発達障害なんか怖くない』〜「特性」を「障害」にしないために〜を読んで
『発達障害は怖い?』
発達障害は怖いんだと思います。
結局のところ【何が障害】なのかわからないのですから。
なぜわからないのかというと、もともと【障害】はないのです。
この本のタイトル通り【特性】があります。
そして【特性】、つまり、ニューロダイバーシティ(脳の多様性、神経の多様性)はもともと誰にでもあります。
【障害】としないためには?
この本は、児童精神科医(語り手)が【私】を語ることで、私(読み手)が【児童精神科医】になる。児童精神科医の語るストーリーの中に出てくる、子どもも【私】(読み手)であり、お母さんも【私】(読み手)になり、どれも【内なる私】を感じながら読むことができました。
苦しみや葛藤をかかえながら、光の射す方へ向かおうとする登場人物は、すべて【私】であり
尊く、愛おしいことに気が付きます。
光の射す方へと向かえるかは【自己信頼感=他者からの評価でなく、自分で自分の感覚を認められる】ことがポイントになるとおもいます。
この【自己信頼感】を育てるには、アタッチメント(愛着)が必要。
親が【育てにくい子】との愛着形成を可能にするには、実は“親子間”の問題だけでなく、社会の寛容さや社会の価値観の変容が重要になります。
つまり【障害】を【特性】にするためには、社会が変わることが必須であり、社会(環境)に安心感をもてるようになれば『発達障害なんか怖くない』と思えるようになるのではないでしょうか?
何より重要なのは、このことを【児童精神科医】が伝えてくれていること。誰もが不安な社会の中【児童精神科医】の導きがあることで、親も学校の先生方も自信を持って歩めることと思います。
この『発達障害なんか怖くない』は発達障害、不登校など【困っている】方の道しるべとなることはもちろん、子どもに関わる方に読んでいただきたい本でした。
必要な方に届きますように(*˘︶˘*).。.:*♡
※発達障害は【神経発達症】と呼ばれているそうで。私は、身体へ刺激(入力)→神経へのアプローチ→脳の整理というイメージで生きやすくなる方法を勉強中です。