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サウナと寺社仏閣巡り


多趣味な私の、最近のハマりごとといえば
タイトルにある通り、サウナと寺社仏閣巡りだ。
どちらかというとサウナが苦手であった私だが、サウナ後に入る水風呂の気持ちよさを知って以来、あの感覚の虜になってしまった。

最近ゲットしたマットとサウナハット


寺社仏閣やパワースポットなんかも正直そこまで興味がなかったのだけれど、少し前から無性にお参りしたい気持ちが沸き起こり、いても立ってもいられず一泊二日の旅に出た。
向かったのは岩手県。
一日目は盛岡へ。最初はキャンプでも、思っていたのだが天気が怪しかったので結局ホテル泊に。
サウナと宿を探しているときに見つけたのが、この素敵なホテル マザリウム。

セルフロウリュが出来る本格的なフィンランド式サウナを備えた大浴場<カナンスパ>、
オシャレでセンスの良い外観と内装、
ジャズを楽しめるラウンジとカフェ・バー、
更に施設内にはお酒が飲めるフードホール有り。
盛岡駅からは徒歩30分と少し離れているけれど、歩くのが大好きな私からしたら大した事ない距離。
ということで、こちらのお宿に決定。

私が泊まったのはアートタイプのダブルルーム。

スペシャルルームとして、お部屋にプライベートサウナとテラスが付いたお部屋なんかもあったりして、かなり魅力的。

公式HPには実際のお部屋を360°バーチャル体験できるページもあるので、気になる方は要チェック。

一日目は出発が遅かったこともあり、盛岡についたのは夕方ころ。
この日のメインイベントはサウナなので、宿到着後早々に大浴場へ。
セルフロウリュのサウナをほぼ貸し切り状態で満喫。浴場内にある外気浴スペースで整ったあと、ホテル施設内にあるフードホールで腹を満たす。
普段飲まないビールも、サウナの後なら話は別ということで1杯、いや2杯目に突入。
ご飯を食べた後は、ほろ酔いで夜の盛岡散歩へ。

最高の気分で幕を閉じた一日目。

盛岡駅からホテルまでの道中で見つけた
桜山神社の烏帽子岩
パワースポットらしい
サウナ終わりのビール
一杯目はかぼすラードラー
ビール苦手な私でもコレは美味しかった!
二杯目はシュバルツ
コレは結構重めだった
ビール好きには良さそう
焼き立てマルゲリータ
美味でした


二日目は朝から盛岡八幡宮へ。
天気予報は雨、だったはずなのに青空と太陽。
あれれ?と思いつつ、まぁ気温はそこまで上がらないかなと余裕綽々な気持ちでいざお参りへ。
しかしその余裕は盛岡八幡宮へ到着する前に消失。
まだ朝の早い時間だというのに、汗まみれの私。
神社に到着するやいなや、参拝前にお手洗いへ立ち寄り濡れたTシャツを脱ぎ捨てて予備で持ってきていたタンクトップへと早着替え。
これで少しは快適になったので、気持ちを切り替えてお参り。
朝九時前の境内は、参拝客は私の他に二人ほど。
がらんとした広い敷地内に気持ちの良い風が吹き、風鈴の音が耳に心地よく触れる。
人があまりいない、夏の神社の空気が好きだ。
蝉の鳴き声と、長い年月を生きてきたであろう巨木達と、そこに漂う神秘的な匂い。なんだか別次元の遠く離れた世界と通じているような空気。
私が無事にこうして旅を続けていられるのも、もしかしたら目には見えない何かが守ってくれているおかげなのかもしれない。
「いつもありがとうございます」
と心のなかで感謝の言葉を呟き、盛岡八幡宮を後にした。



お参りした後、盛岡駅に向かいつつ街ぶら探索。
お昼過ぎ頃の電車に乗って平泉まで向かう予定だったので、その前にお昼ご飯。
盛岡で有名なじゃじゃ麺が食べたくて、Googleマップで前日から調べていたお店へ行ってみることに。
繁華街のビルの地下にあるお店。マップを頼りにたどり着き、恐る恐る階段を降りてみると、ホールを囲むように何店舗かテナントが入っているようだった。
まだオープン直後だった為か人の気配はなく、扉を開ける勇気が出ずに来た道を戻って外に出た。
やっぱり他のお店へ行こうかと盛岡駅方面へ少し歩いて、立ち止まる。
「いや、せっかくここまで来たんだ。ここで逃げてちゃ何も始まらない。ちょっくら勇気出してみるか」
と、私の好奇心スイッチがONになり再度さっきのビルまで逆戻り。
すると、私と同じくネットでお店を調べてきたのであろう女性が一人、ビルの前で入るか否か悩んでいるような様子で立っていた。
私は彼女を先導するような気持ちで、先を越して足早に階段を降り、勢いで暖簾のかかったお店の扉を開けた。
店内には、店主であろう男性が一人。券売機で食券を購入するスタイルだったので、メニューを見ながらどれにしようか悩んでいると、店主の方が親切にメニューの説明をしてくれた。
無事に食券の購入を済ませて、席についてふぅっと一息つく。
先程の女性も私とほぼ同じタイミングで店に入り、同じように店主からメニューの説明を受けて、私の左隣の席についた。
彼女がいてくれて、私は少しホッとした気持ちだった。
もしかしたら彼女の方も、入るのを少しためらっていたが同じく女性一人で先にお店へ入った私がいたことで同じような気持ちになっていたかもしれない。
私は、「一人旅ですか?」と彼女に話しかけたい衝動に駆られたがグッと抑え込み、店内を見回しつつ注文したじゃじゃ麺が来るのを待った。
念願のじゃじゃ麺はとても美味しかった。


不来方(こずかた)じゃじゃめん
メニューがたくさんあって悩んだ
中辛チャーシューじゃじゃ麺
並盛
辣油やお酢、ニンニク・生姜をお好みで
ごちそうさまでした!
盛岡でじゃじゃ麺食べたい人は是非


勇気を出して暖簾をくぐって良かったなぁとしみじみ思いながら盛岡駅へと向かい、無事に平泉行きの電車に乗車した。
盛岡から平泉へは、JR東北本線の電車で約一時間二〇分。
午後二時、平泉駅到着。
そこから歩いて中尊寺まで向かったのだが、この道程がこの旅一番の灼熱地獄であった。
平泉駅から中尊寺までは徒歩二十分。それくらいの距離なら余裕だろうと思っていたが、空から照りつける直射日光で汗が止まらない。
世界遺産にもなっている中尊寺金色堂までの「中尊寺通り」は綺麗に整備されており、商店や住宅が並んでいる。土日ともなれば観光客で賑わっているのかもしれないが、平日のこの日は人の気配がなく、私は一人きりで誰もいない通りをひたすら歩き続けた。
駅前にあったレンタサイクルでも借りればよかったと、歩きながら何度も後悔したがもう後には引けない。
そんなこんなで汗だくになりながらようやく中尊寺につくやいなや目の前に現れたのは長い坂道。
昔一度訪れたことがあるはずなのに、この坂道は完全に記憶から消えていた。
私は気合を入れ直して、一歩一歩坂を登り続ける。
ここで足を止めてしまったら最後、もう足が動かなくなりそうな気がしたので、干からびそうな体に鞭を打ち、こまめに水分補給をしながら遂に中尊寺本堂へと辿り着いた。
顔は火照り、汗はまだまだ止まらないが、木々が生い茂り日光を遮ってくれているおかげで坂道からの道中は体感温度がグッと下がって先程までの灼熱が嘘のようだった。
ちなみに駅からここまでの道中は無人だったが着いてみると意外と人はいたので、私のような歩くの大好き人間でもなければバスか車で来るのがオーソドックスのアクセス手段なのだろう。


平泉駅
生い茂る緑を突き破ってくる太陽
坂道の途中で見えた絶景

中尊寺本堂で、私は人生初の御朱印をもらった。
盛岡で立ち寄った本屋でたまたま気に入ったデザインの御朱印帳に出会ったので、これを気に御朱印巡りを始めてみようと思い立ったのだ。
先月上高地を訪れた時から始めていればよかったと、少々悔やまれるがしょうがない。
それに、初めての御朱印が世界遺産から始まるというのもなんだか粋じゃあないか。
こうしてまた一つ、私の趣味が増えた。

中尊寺本堂
たまたま本屋見つけた御朱印帳
亀に弱い私🐢

寺社仏閣に興味が湧いて、御朱印巡りを始めたことで、私の旅の幅がぐんと広がった気がする。

次はどこへ行こうかと、想像を巡らす。
繰り返す日常の中に新たな楽しみを見つけると、生きる活力が湧いてくるもの。
ただ生きているだけでも悩んだり辛いことがあったり、楽しいことばかりじゃないけれど。
自分なりに人生の愉しさを見出すことができれば、苦しい時間も栄養分となって自分自身に補給される。
最近の私はというと、いろんなものごとに以前よりも執着がなくなって、自然体で毎日をポジティブに生きられているような気がする。
部屋を整えて、好きなものに囲まれて、思い立ったら旅に出る。
そんなことを繰り返しているうちにどんどんと自分の五感が研ぎ澄まされて、シンプルな思考が出来るようになってきた。
まだまだ、つまらないことで考えあぐねたりモヤモヤしたりすることもある。
そうなることはもう、人間なんだから仕方ないよな、と思っている。
ただ、そうなったときにどう気持ちを切り替えられるか。
落ち込んだりした時の自分をきちんと受け入れられるか。
そんな心持が大事なのだ。

なんとなく靄がかかった時に、私は旅に出たい衝動に駆られる。
心と体が、自然や見慣れない風景を求めているのだろう。
余計な思考を手放して、今この瞬間に集中することで
要らぬ心配や不安事が立ち消えて、気持ちが軽くなる。
サウナに入って汗を流したり、お寺や神社をお参りして心を浄化することが、今の私に必要な、一人きりの静謐な時間。

新たな趣味との出会いに、ありがとうの気持ち。

なんだか今年は例年よりも活動的で充実した日々を送れてる気がする。
二〇二四年も、もう半分なんて信じられないけれど。
時間の概念に惑わされず振り回されず、
焦らずに自分のペースで、
私は今日も一歩一歩、歩み続けていけばそれで良し。

ここ数日は無性に体をもっともっと鍛えたい
そんな気分の水色でした。












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