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【読書記録】しろいろの街の、その骨の体温の


こんにちは。みずいろです。
先日、フォローしている桃さん🍑のnoteを読んで、興味が沸いた、
『しろいろの街の、その骨の体温の(村田沙耶香著)』
を読んでみました。


結構軽い気持ちで読み始めたのですが…
とんでもなく衝撃作でした。

私は嫌いと言う言葉が好きなのかもしれなかった。この言葉を口にしていると、自分がどんどん鮮明になっていく気がする。
『しろいろの街の、その骨の体温の』より引用

好き、嫌いがまだ曖昧な状態の小学生から、【自分】と言う存在を徐々に把握していく中学生までの、いわゆる思春期を舞台にしたこの作品。

主人公の結佳が、作品内でもう本当に苦しんで苦しんで、それでも自分と必死に向き合うのですが、その苦しみが妙に生々しく、見ていられない(けど、見たい…!)という葛藤の中、読み終わりました。

私たちは未だ、価値観の奴隷だ。
知らぬうち、誰かに与えられた価値観に寄り添って生きている。
『しろいろの街の、その骨の体温の』より引用

巻末にある、西加奈子さんの解説に、大きく共感しました。

自分が、おもしろい、美しい、きたない、と思うその感情は、誰かの価値観に依存していないだろうか。

自分自身の価値観を生み出し、またそれに向き合うためには、それなりの代償が必要なのではないか。とそう感じます。気持ちに向き合うって大変ですよね。

また、自分の価値観を明確にするためには、
【書く習慣】がヒントになるのかも。とも思いました。【書く】ことは、自分自身のふわふわとした気持ちを、言葉にすると言う事。
2ヵ月くらい、少しずつ書くことを続けてきて、以前より自分の気持ちに素直に向き合えているような気がしています。


息子たちがこれから成長していくと、親には何もできない(もしくは、気付きもしないかもしれない)、悩みや不安が出てくるのかな。

でも、悩みや不安に向き合って、乗り越えたその先にしか無いものって、やっぱりあると思うんです。

そんな時、私自身が、他人軸ではなく自分軸で生きる姿を見せる事で、何か息子たちにも生きるヒントを感じとってもらえると良いな。そんな母でありたい。

とこれからの私のなりたい姿に、ヒントをもらえた作品でした。


こんな方におすすめ!とか無いです。
見つけたら皆さんに、手に取っていただきたい。ただ、すごく憂鬱な気分の時に読むのは、少ししんどいかもしれないです。体調の良い時に…ぜひ(笑)。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。まだまだ2時間くらい語れそうですが、おわります。

またぜひ、のぞいてみてください☺︎



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