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「Search for 3.11 検索は応援になる」Yahoo!×LINEのプロジェクトをPR目線で考える 【PR研究所092】

概要

 2021年3月11日で、東日本大震災からちょうど10年が経ちました。Yahoo!は経営統合したLINEと「Search for 3.11 検索は応援になる」プロジェクトを始めました。例年行っている取り組みですが、10年という節目ではより大きな規模となりました。

 「Search for 3.11 検索は応援になる」は、Yahoo!で3月11日に「3.11」と検索すると、1人数につき10円が東日本大震災の復興支援にあてられるというプロジェクトです。

 今回は、PR目線でこのプロジェクトを考えていきたいとおもいます。

課題・背景

①東日本大震災から10年という節目を迎える。復興しきれていないところはまだある。

②Yahoo!の検索サイトとしてのプレゼンスを高めたい

ターゲット

東日本大震災を経験・また関心がある人

目的

①復興を支援するため

②Yahoo!から検索しようというモチベーションを作るため


(過去にもこんなムービーを作成)

インサイト

東日本大地震に対して何かしらのアクションを起こしたい

手軽にサポートできるものだとやりやすい

施策

 Yahoo!で3月11日に「3.11」と検索すると、1人数につき10円が東日本大震災の復興支援にあてられます。

 検索からだけでなくYahoo!ネット基金から指定して寄付することも可能です。また検索からの支援に加えて、「『買う』が未来につながる」として東北の販売者や生産者を支援する通販エールマーケットが開催されました。

(参考|PR edge

結果

Search for 3.11では8,381,450人が検索

InstagramやTwitterなどのSNSで多数拡散(数字はわかりませんでした)

PRの事例として注目すべき点

 PRとして注目すべき点は主に1つあります。
 それは、Yahoo!で検索しようというモチベーションが作られている点です。検索エンジンといえばGoogleがもっとも有名ですが、GoogleにはできずYahoo!にはできるという差別化を今回は行っています。

 ちなみに、Yahoo!にはトップページに関連するニュースなどが載っており、東日本大震災の関連ニュースもワンクリックで訪れることができるようになっています。

 復興支援という側面だけでなく、さりげなくYahoo!の良さを体感してもらえるようなプロジェクトなのではないでしょうか。


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