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初対面は話せる

僕は人付き合いが苦手だが、初対面なら割と話せる。むしろ何回も会って知人から友達にランクアップしていく段階が苦手だ。昔、同じようなツイートがバズっていた記憶がある。同類は存外多いと思われる。

初対面の会話は内容が大体決まっている。「どこに住んでるんですか?」「趣味はなんですか?」「どんな仕事してるんですか?」とある程度パターン通りに話せばいい。こちらも定番の会話ネタを用意しておけば問題ない。

プライベートな話ができない

問題は定番の話題が尽きたあとだ。よりプライベートな話題になっていくが、そこが話せない。まずプライベートなことを話すのに抵抗がある。僕は人に自分の情報を知られるのが嫌だ。初対面でも話すことはあるが、あらかじめ用意していた趣味や話題が多い。最初から話そうと決めているのでそこまで抵抗はない。だが話そうと覚悟していないことを話そうとすると、無意識にセーブしてしまう。なんとなく話すことがなくなり、会話が苦痛になってくる。

これは中学生の頃に話したことをネタに色々いじめられたことが大きいと思う。高校以降はわりと平和だったが、プライベートな弱みを握られないように無意識に警戒するクセが残っている。あとは母親が過干渉気味で、何か知られると色々おせっかいがあったので、自分のことをできるだけ話さなくなった。

そもそも仲良くなりたくない

根本的に人と仲良くなる動機が弱い。自分の内面を知ってもらうと嬉しい、友達が大勢いてそれが楽しいと思える人は多い。僕はそもそも人と仲良くなりたくない。自分の内面を知られたら仲良くなってしまう。

誰かと遊ぶのは楽しいが、別に遊ばなくても問題はない。一人でやりたいことが沢山あるので寂しくない。学校生活などの逃げられない空間では、集団でいるかいないのか分からない存在となって無難に過ごすのが目標だった。宿題など情報収集や体育の「2人組作って」に対応できる必要最低限の友達を確保しておけばよい。

体力がない

人と話すと疲れてしまう。苦手な人と話すと疲れるのはみんなそうだろうが、僕はそこそこ気の合う人でも疲れる。疲れたら一人になって回復するしかない。内向型の特徴だ。

初対面なら少し頑張って楽しく会話できるが、会話したあとに疲れ切ってしまう。2回目、3回目につれて段々口数が少なくなりテンションも下がっていく。50メートルなら全力疾走できるが、マラソンを同じペースで走ったらすぐにヘロヘロになってしまうのと一緒だ。そして「なんか最初の頃とキャラ違くない?」と言われてしまう。

そしていまは・・・

ここまでは高校生、大学生の頃の話で、社会人のいまは初対面すら話していない。最近は会社で仲良くなる必要はないと割り切っている人は多いし、僕がそのスタイルでも浮かない。IT系なので内向型の大人しい人が多いから、無理にコミュニケーションを取らなくても気にされない。自分から社会人サークルなどを探しにいかなければコミュニケーションが発生しない。中学、高校のころに比べて非常に生きやすくなった。

年々コミュニケーション力は低下の一途を辿っている。仕事以外で新しい人と会う機会がないので会話スキルが鈍っているのもあるが、そもそも話しすぎないようにセーブしている。理由は単純で、初対面から2回目以降と同じテンションで話すようにするためだ。マラソンで最初から全力疾走せずに持続可能なペースで走ることを学んだ。人間関係は徒競走と違って疲れるまでに数日~数ヶ月のタイムラグがあるので、なかなか気が付かなかった。

同じような初対面フレンドリーで疲れてしまう方は「あえて初対面でフレンドリーにいかない」をぜひ試してみてほしい。


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