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枠を超える:自分だけのキャリアを求めて

漠然と、独立したいという思いがあって、でも、何がしたいかと言われると、言葉に詰まる。

したい事が明確にあるわけではないけど、場所と時間に囚われない働き方に憧れて、独立したいと思っている。
だから「何がしたいか」を探すことが必要だと思っていた。
そのために「何ができるか」を考える中で「私は何者なのか」を自分に問うと、資格も何もない私は何者でもないと思って焦っていた。

焦って去年はキャリアコンサルタントの国家資格に挑戦した。
勉強してみて分かったが、資格を取ったからといってすぐに活躍できるわけではない。
キャリアコンサルタントとして名乗れる資格は得ることができたが、キャリアコンサルタントとしてやっていくには経験も実績もなく未熟すぎる。
キャリアコンサルタントととして活躍するためには、今以上に研鑽に励み、経験と実績を積むことが必要だ。

じゃあキャリアコンサルタントとして独立したいのか?
それは違う気がする。

資格の勉強をしている時に、多くの人に出会うことができた。
同じように資格取得を目指している人と、既に資格を取ってボランティアで受験生支援をしている人たちだ。
資格取得を目指している人の目的は様々で、仕事で必要だからという人もいれば、自身のこれからのキャリアを考える中で興味を持ったからという人やキャリアアップのために勉強している人もいた。
既に資格を取得した人の中には、資格とは無関係の仕事をしている人が多かったが、キャリアコンサルタントとして活動している人もいた。

活躍の場も様々で、その対象は大学生などの学生であったり、氷河期世代や子育て中の女性、障がいのある人や定年を迎えたシニア世代など幅広く、人生100年時代、キャリアが続く限り、キャリアコンサルタント自身が歳を取ってもいつまでも需要があるのは面白いところだと思う。

私は今回が初めての資格取得だったが、多くの人はこれだけではなく他にも資格を持っている人が多くいたのが印象的だった。
私も、別の資格にチャレンジするのも面白そうだと思った。
キャリアコンサルタントとして知識の幅を広げることはもちろん大事なのだが、興味のある分野の勉強をするのは楽しい。

先日、以前職場が同じだった先輩にお会いした。
同じ職場だった頃からバリバリ仕事をしている印象があり、かっこいいキャリアウーマンとして尊敬している人だ。
今は退職しているが、自分がやりたいこと、叶えたいことに正直に、まっすぐに、真摯に向き合っていて、やっぱりかっこいいと思った。

そんな先輩が「キャリアはもっと自由でいいはずだ」と言った。
企業に属していると様々な制限がある。
マネジメントも経験していた先輩だからこそ色々と思うところがあったのだろう。
私はその「もっと自由でいい」という言葉がとても心に響いて、少し気持ちが軽くなった。

そうだ、私は場所と時間と、そして「枠」に囚われたくないんだ。
どこに所属するでもなく、何者かになりたいわけでもなく、私は私として生きていきたいんだ。

「何がしたいか」「何ができるか」「私は何者なのか」の問いに対して、無意識のうちに「何」の答えは一つだという思考になっていたのだと気付いた。

そうじゃなくて、もっと自由に。
キャリアコンサルタントだけじゃなくて、プラスアルファの魅力ある人になりたい。
一つ一つは長けていなくても、その組み合わせは私独自のもので、掛け合わせることで私の強みとなるような。

趣味は仕事にしない方が良いっていう話は昔からよく聞いていて、ある意味それは呪いのような言葉で、私は無意識のうちに自分を呪っていたと思う。
でも、趣味じゃなくても「何がしたいか」で自分の好きなことや「したい」という気持ちはもっと大事にしたいと改めて強く思った。

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