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映画レビュー集【洋画】

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アメリカ、ヨーロッパなどの映画作品についてかいたものを集めました。
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記事一覧

【映画レビュー】『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』:二人で街を歩くことは最…

 気の合う人と散歩をするのは、本当に素敵なこと。  それが、友人でも、恋人でも、家族でも…

MINAMI
2か月前
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【映画レビュー】『ブルーバレンタイン』:「計算されつくした」映画が見せる「計算不…

「あんなに愛し合ったのに…」  どこかで聞いたようなセリフだが、この言葉が訴えかけること…

MINAMI
4か月前
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【映画レビュー】『サイダーハウス・ルール』:傷を抱えた人たちに注がれ続ける温かい…

 1999年の公開時(なんと25年前…)に劇場で観て以来、久々に観直した。  前半の舞台は、産…

MINAMI
6か月前
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【映画レビュー】『ストレンジャーザンパラダイス』:ドラマがなくても面白い

 とにかくドラマチックでなくて、何も起こらず、結末がない映画である。一見、虚無的に思える…

MINAMI
6か月前
6

【映画レビュー】『哀れなるものたち』:フェミニズムを超えて恋愛の根源的矛盾を突き…

 SNS上でいろんな人が絶賛しているけど、なかにはそうでもないという人もいたり、フェミニズ…

MINAMI
7か月前
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【映画レビュー】『フェイブルマンズ』:スピルバーグでも苦しいんだ

 あのスピルバーグが、映画を撮るようになったいきさつを描いた自伝的な作品だと聞いて、これ…

MINAMI
11か月前

【映画レビュー】『オール・アバウト・マイ・マザー』:人間の「生」のぎりぎりに迫る濃密で華麗な愛憎劇

 2000年の公開当時にも見たのだが、内容を忘れてしまっていた。見直してみて、ああ、こういう世界だったなと思い出した。  画面から、情念みたいなものがムンムンと過剰なほどにあふれ出してくる。ああ、スペインだな、ペドロ・アルモドバル監督だな、と思わせてくれる濃厚さだ。  そのムンムンとあふれ出してくる濃厚なものについて、迫ってみたい。 人間のぎりぎりのところ  この作品はとにかく、人間の「生」のぎりぎりのところを攻め込んでくる。ある意味、変態である。ぐいぐい引き込まれていく

【映画レビュー】『ケス』:ケン・ローチが描き出す媚びない少年像

 ようやく観られた。  ケン・ローチ監督の作品が大好きで、見られるものはほぼ見たが、この…

MINAMI
1年前
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【映画レビュー】『フォレスト・ガンプ 一期一会』:1ミリも揺らがなかった一途な思…

 体調を崩して休養することになった機会に、名作と言われているのに見ていなかった作品を見て…

MINAMI
1年前
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【映画レビュー】『アフターサン』:「失ってしまった感」が呼び起こされる

 予告編や映画紹介やほかの方の感想などを観て、おもしろそうだと思いながらも、今ひとつどん…

MINAMI
1年前
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【映画レビュー】『マイ・インターン』:こんな人になれたら! こんな関係であれたら…

 「うまくいかなくて、つらいときに観るといい映画」として、複数の方から推薦してもらったの…

MINAMI
1年前
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【映画レビュー】『ワンダー 君は太陽』:人間って、友情っていいなと素直に思える

 「辛いときに観るといい映画」ということで、かなり前に勧めていただいた作品をようやく観る…

MINAMI
1年前

【映画レビュー】『ラ・ラ・ランド』:たぶんまた観たくなる…

 いろんな人から、いろんなところで、この映画の名前を聞かされていたが、お恥ずかしながら観…

MINAMI
1年前

【映画レビュー】『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』:明るくなれる素敵なシーンが満載!

 「心がつらいときに観たらいい映画はないでしょうか」とお聞きしたら、ある方がおススメしてくれたのが、この映画でした。おススメして下さった意味がわかりました! 素敵なシーンがたくさんある  主人公はレストランの腕利きシェフ。アイデアも実力もあって、仲間からも信頼されている。ある日、批評家が来店することになり、新作メニューを出そうとするが、保守的なオーナーによって、古いメニューを出すことを強制されてしまう。それによって、批評家にこてんぱにけなされてしまったことから、物語は動き