初めましてのご挨拶

 初めまして、みずはらです。この度noteを始めました。
 始めた理由は幾つかありますが、一番大きいのは「書きたいネタがnote向きだった」からです。

 私はここ15年以上、創作活動を行っています。
 うち10年以上は所謂「二次創作」です。pixivにて50作品以上の投稿を行ってきました。紙の同人誌を作ってイベントに出たこともあります。
 また、ここ〇年以上は企業の知財部にいます。入社面接で「文章力に自信があります!」と宣言したところ知財部に配属されました。現在、知的財産管理技能検定2級を所持しています。

 学生時代から同人活動は行っていたのですが、就職後、知財部――知的財産権に関わる者として、同人活動をする上で違法行為をしてはならないと考えました。当時著作権侵害は親告罪でしたので、「犯罪にならない=絶対に訴えられないグレーゾーンで、同人活動を行おう」と思ったのです。
 ところが案外、判例がない。
 いや、あるのですが、有名なものは口伝なのです。
「任天堂は著作権に厳しい」「コナンは昔、同人作家が訴えられたことがある」「ポケモンは訴訟になったことがある」「ジャンプの二次はお目こぼししてもらえる」「nmmnは隠れろ」
 ……などなど、著作権侵害事件と言えるのかも分からない伝承が、SNSの同人作家界隈にて口伝のように伝えられているのです。

 中には「ウマ娘のエロを書くと、権力と財力のある馬主が有能弁護士を雇って裁判してくる」なんて陰謀論のような話もあります。それが著作権法何条何項違反なのか、判例があるのかはあんまり載っていません。
 同人界隈の一大ジャンルであるジャンプ系についても集英社のどこを見ても「同人OKです」なんて書いてないのに、みんな大手を振って同人誌を作っているのが実情です。

 また、知財業界において、著作権侵害はマイナーなトピックです。
 知財業界はX(旧Twitter)でも約1000アカウント、専門のYouTubeチャンネルも3000人程度に見られれば御の字という狭い界隈です。
 更に、知財業界の主流は特許(技術流出防止)と商標(ブランド保護)です。1件が数百万円や数千万円、長引くと億に到達する企業間の紛争と異なり、著作権法は個人間の争いになることが多く、金銭的にも旨味が少ないです。

 そういうわけで、同人界隈の出来事を、著作権法と照らし合わせてあれこれ言うnoteを一つ増やそうと思います。
 私のnoteが対象としているのは、下記のような人です。

・安全に同人活動をしたい同人作家
・出版社やゲーム会社の知財・法務部の新人
・自作品の二次創作が気になるクリエイター

 また、サブターゲットとして下記の方々も想定しています。

・定年退職寸前に知財部に移動させられた、知財のことなんて何も分からないサラリーマン
・知財業界に関心がある高校生・大学生
・知財とは無関係だけど匿名掲示板やSNSで「こんな判例あるんだって」と言いたい部外者

 ひょっとしたら、最近流行りのAIイラストや、知財界隈で話題のあれこれや、ゲームや漫画についても書くかもしれません。
 まぁ、ぼちぼち、よろしくお願いいたします。

およそ半分弱の票が一か所に集中していました。びっくり。

 予告:入り浸っているmisskeyサーバー(ノベルスキー)にて読みたいネタのアンケートを取ったところ、「各社の二次創作ガイドライン比較」がぶっちぎり一位を取りました。のんびり何回かに分けて書いていこうと思います。よろしくお願いいたします。

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