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経営指標を学ぶ5時間目:流動比率、純資産比率

経営指標と財務三表

4時間目までは、社会福祉法人会計における事業活動計算書(P/L)を用いた経営指標として、"人件費率(1時間目)"、"利用率(2時間目)"、"職員一人当たり給与費・労働生産性(3時間目)"、"労働分配率(4時間目)"の5つを解説してきました。
お読みいただいた方は、すでに経営状況を把握するための5つの視点を持てている、ということです。

ただし、財務三表と言われるように、事業活動計算書(事業の儲け)、資金収支計算書(お金の流れ)、貸借対照表(資産と負債のバランス)の3種類があります。
福祉医療機構(WAM)の情報開示システムには、全国の社会福祉法人の現況報告書と財務諸表が閲覧できるようになっています。
自法人や近隣法人などを見ながら、財務三表から何が読み解けるか分析してみても良いでしょう。

貸借対照表(B/S)とは

今日は財務三表のうち、貸借対照表の"流動比率"と"純資産比率"を解説したいと思います。
本題に入る前に、貸借対照表とは何かを説明しておきます。
一言で言えば、法人が事業を始めてからある時点までの経営成果を表しています。

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