事業所(法人)の生き残りをかけた理念経営
今年最初の福祉サービス第三者評価のフィードバックを行ってきました。
第三者評価における”フィードバック”とは、経営層から第三者評価の評価項目に関するヒアリングを行い(訪問調査)、その内容を踏まえて評価結果報告書を作成し、その報告を指します。
共通の価値基準が「経営理念」
今日お邪魔した法人様とはもう3、4年のお付き合いがあります。
フィードバック後、「今回の結果を踏まえ、何か次の一手はありませんか?」と尋ねられました。
「理念研修なんかやってみてはどうでしょうか」とお答えさせていただきました。
この法人は事業計画書に「理念の実現」ということを重点目標に掲げ、「接遇」や「挨拶」などの取り組み重点的に取り組んでこられました。
今年から標語を作成し、朝礼後に唱和をする取り組みを始められました。
標語は毎月変更し、職員への意識づけに取り組まれています。
今回の第三者評価の結果においても、これらの取り組み成果が現れるような利用者調査の結果となりました。
だからこそ、改めて「経営理念を共通の価値基準にするために、どう捉えているか(解釈しているか)共有する機会を持ってはどうでしょうか」とお話しさせていただきました。
クライアントも、「経営理念を掲げているだけという話はよく聞きますが、そういう風に深め合って活用していくんですね!」という目からウロコ的な反応を示されていました。
まだまだ「理念研修」的なマネジメント研修は福祉施設においては、メジャーじゃないんだと改めて感じさせられました。
理念の浸透・実践は人材育成、組織づくりに通ずる
当ブログでも、散々「経営理念は大事ですよ」と口を酸っぱくして言ってきました。
なぜならば、それが今後の福祉サービス事業所(法人)が生き残るために最低限必要な要因(ファクター)だからです。
介護職員処遇改善加算のさらなる充実や業界全体の悪いイメージの払拭などにも業界団体から声が上がっています。
しかし、「なぜ当法人で働きたいのですか?」といった質問を面接でしていますかと、”経営理念や行動指針などに共感した人財確保がブレない組織を作っていく”でも取り上げました。
まさにここが各施設(法人)レベルで充足していくと、結果として、職員一人ひとりの働き甲斐や経営理念の実現に向けた実践者としての意識の醸成に繋がると考えています。
要するに、職員の業務の矛先が”衛生・動機付け要因”の「達成」や「承認」につながっていくということです。
「あそこの法人の採用面接で落ちた。経営理念について、どう貢献するかなんかて考えてもみなかった。」といった職員を是非みなさんのお力で減らしていただきたいと思います。
理念研修を企画してみる
では、具体的に理念研修でどんなことをするのか、少しだけ紹介させていただきます。
参考にしていただくとともに、ご要望があれば、メール等にてお気軽にお問い合わせください。
1.経営理念とは
皆さんの所属する法人の経営理念について振り返ります。
2.経営理念をどのように捉えているか、解釈しているか
皆さんにとって経営理念とはどういった存在ですか?
3.他法人(民間企業)の経営理念とは
他法人での活用事例を紹介します。
4.経営理念を身近なものにするために
掲示してあるだけの経営理念を具体的に活用するとは?
5.経営理念と日々の業務の結びつき
無意識から意識化するプロセスをワークを通して体験し、理解をより深めてもらいます。
管理人
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