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#好きなミニアルバム10選 (自己紹介にかえて)

初めましての方ははじめまして、いつもお世話になっている方はありがとうございます、生まれも育ちもバーチャルなつぞら、バーチャル音楽系漫談師『水瓶ウオ』でございます。

普段はYouTubeで毎週月曜日19時からの定期雑談配信を中心としつつ、Twitterで日々のつぶやきやサクッと笑える愉快動画を出したりしております。

で、まあ、最近の活動を振り返りまして、思ったことがございます。

わたしの活動……少なすぎ?

このままでは、毎日動画や配信で活動しているVTuberさんたちにはとても敵わない、せっかく載せてくれた『全国バンド図鑑 vol.15 2022年下半期』にも申し訳がたたねえ(さりげない自慢)……しかし動画を撮るのはめんどくさい……長時間配信にはスペックの不安もある……そんな言い訳がましい様々な状況判断の結果、こうして文章を書いていこう、となったわけであります。

こんな不精なオイなので毎日更新などと丁寧丁寧丁寧なことは端から諦めているわけですが、それでもできるだけこまめに更新していきたいので、よろしくお願いします!

……とまあ、それだけならバーチャル音楽系漫談師として何も言っていないも同然なので、音楽の話を一つ。

twitterで流れてきた、 #好きなミニアルバム10選 というハッシュタグに乗っかってセレクトしてみたので、そちらについてちょっとした一言解説をば。

・zabadak『TRiO』

zabadak新旧(当時)の名曲を吉良知彦/青木隆明/楠均というタイトル通りのトリオ編成でセルフカバーしたもの。zabadakのミニアルバムとしては『12月の午後、河原で僕は夏の風景を思い出していた。』というプログレ度が高い作品があって大変に迷ったのですが、思い入れの強さでこちらに。アコースティック寄りの柔らかい音像と吉良知彦のニューウェーブ風(ちょっとデヴィッド・シルヴィアン流れのヴィジュアル系ぽい)がいい味を出しています。正直『STORIES』というベストアルバムでほとんど今作収録の音源は聴けてしまうのですけど、そちらには唯一収録されていない「点灯夫」が一番良かったりするのだなあ。

・マルコシアス・バンプ『乙姫鏡』

一番好きなイカ天バンドかも。初期のTHE YELLOW MONKEYなんかと同じ、オルタナ前夜のグラムロックはヴィジュアル系とはまた違った華やかさがあり、たいへんに格好良いです。色んな意味で影響を受けまくっておりまして、このバンドの演奏をテレビで観てからベースを弾く際に薄い手袋をするようになりました。僕はあんなにうまくはなれませんが。

・屑星夢戸(10minimal)『わたしのうた』

 本当にささやかな音量のピアノと電子音によって歌われる楽曲は新居昭乃のようでもあって、もっと何か、ほんとにタイトルが持っているようなパーソナルなスペースを思わせるような作品です。どのアルバムもいいんですけど、「放課後の吹奏楽」っていう曲が特に好きで。bandcampで投げ銭で聴けます。

・坂本真綾『30minutes Night Flight』

『眠れない人のための30分の夜間飛行』ってもう、コンセプトだけで優勝じゃないですか?軽やかな四つ打ちの表題曲、ギターロックから壮大なバラードまで、夜にちょっと音量を下げて聴くと幸せになれる作品。『すり切れた僕らの靴は 駆け出す感嘆符さ!』(「セツナ」)っていうフレーズすごい。

・羅針盤『会えない人』

昔はきれいな歌だなー、くらいにしか思ってなかったんですけどむちゃくちゃ怖くないですか?(いや訊かれても)この世のすべてを諦めたみたいな、怨歌とはまた違うベクトルのおそれを感じるフォークロック。この頃はちょっとシューゲイザーっぽい要素なんかもあったりして、フリークフォークだのサッドコアだのそういう流れとはからずもリンクしてしまったみたいな感じ。さみしげなNeil Youngのカバーがまたいいんですよね。

・秋月マキシ(CV.芹澤優)『Shining!!』

「シャイニー!」のかけ声、もしくは「本は読んどけ!」でお馴染みの『犬とハサミは使いよう』キャラクターソングアルバム。ユウセリザワという逸材と『犬ハサ』という迷?作が起こした化学反応はたいしたものでありました。ベタなアイドルソング集なんですけど、芹澤優さんのポテンシャルがそれを何倍もよいものにしていて、これぞ声優のポップス、って感じた次第です。

・People In The Box『Ghost Apple』

なんかEPばっか出してた印象のあるPITBですけど、この作品がやっぱり代表作なのかなと。「月曜日 / 無菌室」から「日曜日 / 浴室」まで、一週間と室内をタイトルにしたコンセプチュアルなアルバムで、縦横無尽にグルーヴするポストロック的な演奏と掴みどころのない歌声がこのバンドを唯一無二のものにしておりますが、強いて言うならPlastic Treeからの影響が強いのかな、なんてことを思わせたりもして、そういう意味でも面白いバンドです。

・Goddess In The Morning『Goddess In The Morning』

新居昭乃と柚楽弥衣のデュオってそりゃぷにってことかい最強ということです。ミニアルバムのサイズながら吉良知彦プロデュースによる、ワールド、アンビエント、ニューエイジ、プログレ(謎の森園勝敏要素よ)と贅沢な一品。最近は『環境音楽』コンピレーションのスマッシュヒットなんかもありましたけど、そこからの流れで再評価されていくのはたとえばこういう音楽なのかもしれませんね。

・小鳥美術館『Little Museum of Bird』

名古屋の秘宝、小鳥美術館がリリースした唯一作。シンプルでささやかで、でも日常のその先にある超越的なポストフォークソング。

・Tokyo 7th シスターズ『t7s Re:Longing for Summer』

結局この、一番最初に出したアルバムが一番好きだし、一番『2034年の音楽』を感じさせてくれていた、ような気がするのは一番最初に聴いたからなのかしら。それだけかしら。未来から見た今と、今から眺める未来が交差したところにある『アイドルのポップス』。他もいいアルバム、楽曲たくさんあるけど、このアルバムが一番聴いたな。

とまあ、こんな感じでいかがでしょ。これからもよろしくね!

今のBGM : ASIAN KUNG-FU GENERATION『ザ・レコーディング at NHK CR-509 Studio』

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