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ため息俳句10  テレビ


 明日の夜から、大寒波が襲来する、準備万端ぬかりなくと、テレビのニュースバラエティ番組が賑わっている。聞いていると、水曜の朝、我が家の出窓の下にある蛇口あたりが凍結破裂するに違いないぞと、不安を煽られて尻の辺りがむずむずしてくる・・・・・、というのは嘘だ。異口同音の空騒ぎに付き合わされるのは、ご免だ。
 次にやり玉に挙がっているのは中国の春節の人々の姿と彼の国の新型コロナ事情のレポートである。これがまた酷い、良識ある?視聴者がしばしば口にする報道の客観的公平性、つまり偏向を排除せよというあれだが、どうも中国をめぐる報道にはヘイトという程でないが、一部の視聴者受けするような味付けが感じられる。その味付けというのは、この国の人々に対して根拠のない優越感をそこはかとなく誘導するような映像の編輯とコメントを差し挟んでくるというやりかただ。
 昔、西欧メデアが、とんちんかんな日本のイメージ振りまいていたのを記憶している。あれとほぼ同じだ。
 テレビ離れの進行は、スマホとネットの普及のみならず、・・・・、似たり寄ったりの番組ばかりで、つまらんからだ。
 高齢者の最大の暇つぶしは、テレビを見ることだ、その高齢者がそっぽを向いたら、新聞同様に、テレビだって立ちゆかなくなるに違いない。

 さて、その寒波であるが、場合によると、自分が住む辺りでも降雪があるかも知れないと。そうであれば、垣根の山茶花に雪がちらつくかも。
 


テレビく黙しがちなる夕餉かな  空茶