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ため息俳句 今朝の畑

 この時期の畑は楽しいというのが、家庭菜園家の共通した思いであろう。

ようやくに畠を囲みて小菊咲く


 一年の内のほとんどは忘れている小菊が、ようやく蕾をといて花を咲かせている。鄙びた可愛らしさのある花である。秋の日差しをうけて鮮やかな発色である。
 かわそうなのは、犬におしっこをかけられているらしい。どうも、散歩中の犬の尿意を誘うのだろうか。
 
 小菊が咲く辺りは、夏場には韮花が咲いていた。今はすっかり枯れてしまった。

韮の種風にこぼれて何処へか


 秋茄子は撤去したのだが、オクラはまだ畑に残している。北風が吹き始めたというのに、勤勉な作物である。

いつまでは咲くおつもりかオクラ花


 今年は白菜の種まきが少し遅れ気味になった。そこで短期間に収穫できるものと、晩生のものの二種を蒔いた。直播きが自分流の白菜作りなのだが、不安だった。それでも、どうやらなんとかなりそうな感じだ。白菜作りは楽しいものだ。葉を何層にも大きく広げて日光を受けとめて、むくむくと成長して行く有様が見られるのはうれしいものだ。 

白菜の葉ひろびろと冬はじめ


 このほか、ほうれん草、小松菜、大根、三つ葉、リーフレタス、春菊、キャベツ、小葱、それぞれが青々としてきた。小松菜、春菊などは収穫がはじまった。

冬の菜はいよよ濃き青風まかせ

 
 今日は、北風が吹いていた。いよいよ来週には、玉葱の植え付けをする。一気に冬がやってくるようだ。