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-映画紹介-『ポップスが最高に輝いた日』 1984年のクリスマスにテレビを見ていたベラフォンテがクインシーに電話し34日後45人のスターが集まり録音した奇跡の記録!

《乱れ撃ちシネnote vol.176》

『ポップスが最高に輝いた日』 バオ・グエン監督 2024年 アメリカ

鑑賞日:2024年2月2日 Netflix

【Introduction】
昨年(2023年)、「グローリー 輝かしき復讐」、「梨泰院クラス」、「愛の不時着」

矢継ぎ早に観て韓国ドラマにハマってしまった。
長丁場の連続ドラマを観続けるには魅力的な女優が見つかるかどうかが大きなポイントになる。
「グローリー 輝かしき復讐」のソン・ヘギョ

ソン・ヘギョ

「梨泰院クラス」のキム・ダミ

キム・ダミ

「愛の不時着」のソン・イェジン

ソン・イェジン

本作はソン・イェジン目当てで観ました。
24.01.31(✣) -☆- 「39歳 」 全16話 キム・サンホ監督 2022年 韓国 Netflix
40代を目前に控えた親友3人組の友情と恋愛を通して人生を深く掘り下げる恋愛ヒューマンドラマ。
第四次韓流ブームの引き金となったドラマ「愛の不時着」でヒロインを演じたソン・イェジン主演。
高校生の頃から大の仲良し三人組は苦楽を一緒に乗り越えてきた大親友どうし。現在は皮膚科医、演技コーチ、化粧品のセールスマネージャーとして働いている39歳の彼女たちの人生に暗雲が垂れ込め始め、
3人はそれぞれ別々の道を歩く覚悟を迫られるのだが・・・。

役者はいいし、画面はきれいだし、演出も悪くない。
いいドラマなんだけれど今はこのたぐいのドラマを観る気分じゃないのでいずれまた挑戦しよう。


ちょっと前に集まった「韓流ドラマを語るランチ会」でS.Mさんが「そう言えばこの作品も面白かったよ」と教えてくれたのでたまには気分を変えてドキュメンタリーもいいかなとこの作品を。
24.02.02(1) -☆☆- 「アレクサンドロス大王 神が生まれし時」 Netflixドキュメンタリーシリーズ全6話 ヒュー・バランタイン監督 2024年 アメリカ Netflix
歴史に疎いのでアレクサンダー大王がどういう人で何をやったかも知らないので、へ~、こういう人なの、凄いねということをこの作品で教わった。
ただしアレクサンダー大王の全人生を描いているのではなく、
アレキサンダーが20歳でマケドニア王となった紀元前336年から、ダレイオス3世が支配するペルシャ帝国に挑んで勝利し、紀元前330年に逃走中のダレイオスが死亡するまでのダイナミックな7年間を切り取って描いた作品。

世界人口の半分(約1億5000万人)を擁する巨大なペルシャ帝国にギリシャの小国の「少年王」が挑むという血湧き肉躍るドラマチックな展開は世界史最大の見せ場とも言われている。
そうだったのか~と驚いたけれど映画としてどうなのよと問い詰められると、ちょっと・・・という具合。


S.Mさんが教えてくれたもう一本もドキュメンタリー。
24.02.02(2) -☆☆☆☆- 「ポップスが最高に輝いた日」 Netflixドキュメンタリー バオ・グエン監督 2024年 アメリカ Netflix
これはめいっぱい楽しめた。
1985年1月28日夜のある出来事を綴ったポップス好きでなくとも理屈抜きに楽しめて感動するドキュメンタリーだ。

イギリスとアイルランドの人気ミュージシャンが集結したアフリカ飢餓救済のチャリティープロジェクトバンド・エイドに触発されたアメリカの大御所ミュージシャン、ハリー・ベラフォンテが発起人となって生まれたのが「USAフォー・アフリカ」
マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが共作した楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」を当時のアメリカ音楽界を代表する45人が一緒に歌って世界中で爆発的ヒットとなった。

この作品は45人のスターがひとつのスタジオに集まりたった一夜で録音された「ウィ・アー・ザ・ワールド」誕生の舞台裏を描いている。
全員のスケジュールを調整していたら事は始まらないので声をかけた多くのメンバーが出演するアメリカ・ポップス界年に一度の大イベントアメリカン・ミュージック・アワードの終わった夜から翌朝にかけて録音することが決まった。

「アメリカン・ミュージック・アワード」のテレビの生中継が終わると参加者はその足でA&Mスタジオに直行。
この曲の作曲者でプロジェクトの中心人物だったライオネル・リッチーはその年の司会役まで務めていたという過激なスケジュールだ。
この作品は恐らく二度と実現しないであろう奇跡的な録音風景の様子を捉えている。

あの大スターが「前からファンだったの、サインを下さい」とレジェンドにねだったり、待ち時間が長いので泥酔してしまったあの人や、短いソロパートを分け合ったポップスターたちは、ある時は牽制しあい、ある時は冗談を言い合い、ある時はイラつきながら、極度の疲労や眠気と闘いながら朝を迎えた。

まとめ役として活躍したライオネル・リッチーの献身ぶりとプロデューサーのクインシー・ジョーンズの音楽的センスと統率力がこのプロジェクトを成功に導いたことがひしひしと感じられる。
特に興味深かったのはボブ・ディラン
アメリカン・ポップスの伝説的カリスマ、ボブ・ディランが他のメンバーと混じっていることじたいがとても不思議。
リハーサル中もただ一人浮いている。
自分が何をやればいいのかをつかめずメンバーの中でモジモジしているがディラン特有の節回しでソロパートを歌い始めると見事にボブ・ディラン一色に染まってしまう。
企画がスタートしてから録音終了までを追ったあり得ないほど貴重で濃密な映像に終始する圧倒的97分は必見です。

【Trivia & Topics】
✥アフリカへの寄付。
発売された「ウィ・アー・ザ・ワールド」は全世界で2、000万枚の大ヒットを記録。全員無償で参加し、印税は全額アフリカへのチャリティーとして寄付された。

✥参加者。
クインシー・ジョーンズ(プロデューサー及び指揮)

【5 star rating】
☆☆☆☆

(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。

【reputation】
Filmarks:☆☆☆☆★(4.2)

Netflix:☆☆☆☆★(4.1)




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