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シナトラ親分が製作した映画だったのか💗『荒野の3軍曹』

乱れ撃ちシネnote VOL.012

番外編-60年前のノートより-

『荒野の3軍曹』ジョン・スタージェス監督


ジョン・スタージェス監督作品を初めて観たのは1961年5月3日。
今はなき渋谷パンテオン(だったと思う)で『荒野の七人』(1960)
2本目が『荒野の三軍曹』(1962)
3本目が『大脱走』(1963)。

その後50年代のスタージェスの作品『OK牧場の決闘』『ゴーストタウンの決闘』『老人と海』『ガンヒルの決闘』を名画座で観ているけど『荒野の七人』と『大脱走』が飛び抜けて面白いかな。

『荒野の三軍曹』の舞台は1870年のサウス・ダコタ。
第七騎兵隊所属のマイク、チップ、ラリーの三軍曹は南北戦争以来の親友だ。
ある日騎兵隊本部にインディアン襲来の知らせが入る。
連隊長はマイク・メリー(フランク・シナトラ)、チップ・ディール(ディーン・マーティン)、ラリー・バレット(ピーター・ローフォード)の三軍曹に命じ小隊を派遣した。
辛くも初戦に勝利したもののラリーが結婚のために除隊すると言い出す。
残った二人はなんとかラリーを戦いに引きずりだそうと画策するが・・・。

というコメデイタッチの西部劇作品。
『オーシャンと11人の仲間』(1960)同様シナトラ一家総出演で楽しんでいる作品で製作者はフランク・シナトラ本人。シナトラが製作者としてクレジットされている映画って他にあるんだろうか?
全くストーリーを思い出せないが当時14歳のワタシはこんな感想メモを残している。

1962年
14歳 中学3年
11月01日(木)
◯荒野の3軍曹(現時点でサブスクでは観られません)
1962年アメリカ。
ジョン・スタージェス監督 
主演:フランク・シナトラ、ディーン・マーチン、ピーター・ローフォード。

オトボケ3人組といった方が似合うようなダンナ3人が3,000人のインディアン相手に戦争ゴッコしようってんだからフザケテイル。
例の通りF・シナトラ一家総出演。
なかなか笑わせるけれど、もう少しっていう所だ。
ゴウカイだったことはゴウカイだけど何かけじめがつかない。
しかし最後に「脱走兵だツカマエロ」なんてとこは仲々面白かった。それに出足が最高によかった。
ケンカのとこも面白かったけど、ロードショーで見るより2本立てなんかで見た方が得だとおもう。
評:B上
✻D・マーチンダンナが面白かった。もしJ・ルイスとコンビをくんでいたらもっと面白かったかもしれない。

1962年11月1日鑑賞。当時14歳(中学3年)の感想メモより。


ちなみに1962年に東京都の人口が1,000万人を突破して世界初の1,000万都市となり、ぼくたちはアメリカのテレビ・ドラマ『コンバット』や『ベン・ケーシー』に熱狂し、てなもんや三度笠の「あたり前田のクラッカー」が流行語となり、堀江謙一さんが小型ヨットで太平洋単独横断し、『ニッポン無責任時代』で平均(たいらひとし)が大暴れしている。

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