貯金への第一歩【収支の把握】貯金をしていくために必要な大前提と考え方を解説!
「お金がない」
「お金が欲しい」
「貯金ができない」
このようにお金のことで悩んだことがある方も多いのではないでしょうか?
私も、子供が増えるにつれて「今の出費」「これからかかる出費」などお金に関して真剣に考える機会が増えました。
そこで今回の記事では、お金に関する考え方や貯金をしていくためのマインド、具体的な家計管理の手順などを解説していきます。
貯金がしたいけどなかなかできない、家計管理をしっかりとしたい、漠然としたお金の不安がある方はぜひ最後までご覧ください。
貯蓄できる家計になるきっかけとなれば嬉しいです。
1.お金を貯めるための大前提
お金を貯めるにはお金への考え方を変える必要があります。
お金を必要以上に持つことはいけないこと、お金は汚いイメージ、お金の話は公にしてはいけない、お金持ちは悪い、などお金に対するイメージがよくないという方も少なくありません。
貯金したいという方はまず、お金に対する負のイメージを取り払い、考え方を変えていきましょう。
1-1.お金は生活の土台である
衣食住は人が生活していくうえで必要不可欠な要素であり、衣食住を維持するにはお金がかかります。
実家にいて住宅費がかからない、友人・知人から服をもらっている、など生活に必要なお金を減らすことはできますが、全てをなくすことは難しいものです。
人が生活していくにはお金が必要で、その土台の上に生活が成り立っていきます。
土台がしっかりしていない家は安定しないように、お金がないとお金の心配ばかりで、安心して生きていくことができないのです。
1-2.お金によって人生の選択肢が広がる
お金があったら大学に行けたのに、お金があったら塾に行けたのに、お金があったら好きなことを仕事にできたのに・・・。このようにお金がないから諦めたことがある方も少なくないのではないでしょうか?
お金があることは、「選択肢の幅が広がる」「自分が生きたいように生きられる土台」に繋がります。
すなわち、自由に生きるにはお金が必要で、お金の有無によって自分が選択できる行動も変わってきます。
1-3.お金がないよりはある方が絶対に良い
「お金が全て」ではなく、お金に変えられないものもたくさんありますが、持っていて悪いものではありません。
生活の土台になり、自由に生きるために必要なものです。
このように考え方を変えるだけで、お金を必要以上に持つ罪悪感も少なくなるのではないでしょうか。
2.貯金をしていくために大切なこと
貯金をしていきたいと考えたら、まず始めることがあります。それは、いくら貯金したいのか、何のためにしたいのかを明確にすることです。
目的地があやふやなカーナビは、迷ってしまったり、到着までに時間がかかるものです。正確に目的地を設定し、最短時間で到達できるようにしましょう。
2-1.目的を決める
「目的」とは、最終的なゴールを指します。
なぜお金を貯めたいのか、お金を貯めてどうなりたいのか、自分が最終的にどうなりたいのかを考えます。
例えば以下のようなことです。
・お金の不安をなくしたい
・FIREしたい
・お金に捉われず好きなことをしたい
・ゆとりのある生活をしたい
・お金を賢く使いたい
目的を決めることで、目標を決めやすくなります。
2-2.目標を決める
「目標」は、目的を達成するための通過点であり、具体的な数値を示したものを指します。
目的を達成するためには、何をしなければならないか、いつまでにどんなことをすれば達成できるのかを考えます。
例えば以下のようなことです。
・教育資金、子供が高校3年生までに500万円貯めたい
・住宅購入の頭金、2年後に100万円貯めたい
・老後資金、65歳までに2,000万円準備したい
・生活がきつい、月々の出費を1万円減らしたい
このように目標が決まると、その目標に向かって行動することができるようになります。
3.貯金するために必要なこと
目的、目標が決まったら、実際に貯金するために何をしていけばいいのか見ていきましょう。
3-1.家計管理を行なう
家計の管理とは、収入と支出を把握し適正な家計にしていくことです。
貯金をしたいと思っていても、所得がいくらで、生活するのに毎月どのくらいのお金が必要なのかが分からなければ、貯金をすることもできません。
まずは現状を把握するために家計簿をつけてみましょう。
3-2.収入を増やす
収入が変わらなければ支出を削って貯金に回しますが、収入を増やすことができれば、貯金のペースは上がります。
家計管理がきちんとできるようになったら、副業や不労所得の構築などで、収入を増やすことも考えていきましょう。
4.家計管理の手順
家計管理の具体的な手順について解説します。
4-1.家計簿で収支を把握
まずは、家計簿で収入と支出を把握します。家計簿は手書き、Excel、アプリなど何でも構いません。自分が書きやすく続けられるものを選びましょう。
4-1-1.収入
毎月の収入を把握しましょう。
収入と言っても、支給額ではなく手取りの金額です。
毎月変動がある方は、少ない時を基準にします。残業代や手当、ボーナスなどを含めずに少ない時の収入を基準にします。
その理由は以下の2つです。
①多い時を基準にしてしまうと、お金があると勘違いして支出も増加してしまうから
②残業代やボーナスのカットなど減収になった時に影響を受けやすいから
もし、少なく見積もっていても多い分には何の問題もありません。
もし毎月の変動が激しくて10万円単位で違うという方は、平均値で出すのがいいでしょう。
4-1-2.支出
まずは1ヵ月家計簿をつけて支出を把握します。
項目は自分でわかりやすいものでいいと思いますが、基本は以下のようなものが多いです。
この項目をベースに、増やしたり、まとめたり、見たときに自分がわかりやすいようにカスタマイズしていきましょう。
4-2.家計の見直し
収入と支出が把握できたら、家計の見直しのスタートです。無駄な支出はないか、支出の割合が大きいものはないか、使途不明金はないか、削れるところはないか、見直しをしていきます。
各項目ごとに目安の割合がありますので、参考にしてください。
食費 15%
住居費 25%
水道光熱費 5~6%
通信費 5~6%
教育費 10~15%
交通費 3~6%
保険料 5~8%
その他 5~10%
貯蓄 10~25%
目安はありますが、お金を掛けたいものは人によって違います。
ご飯が楽しみだから食費だけは節約したくない、車が趣味でそれ以外はこだわりがない、服はこだわりがないが旅行が好きだ、など様々ありますので、平均値と合わせることよりも自分の家計の最適な状態を目指しましょう。
4-2-1.固定費の見直し
固定費とは、毎月必ずある支出で一定額のものが多く、住居費、水道光熱費、通信費、保険料などが該当します。
固定費は、毎月ある支出で比較的金額も大きいことから、一度削減すると自動的に節約の効果が継続できます。コントロールもしやすいため、効率の良い家計の見直し方法になります。
まずは、固定費で削減できるものはないか確認してみましょう。
4-2-2.変動費の見直し
変動費とは、毎月変動する支出で、食費、医療費、被服費、日用品費、交際費などです。
変動費は固定費と違って月によって大きく変動することもあり、コントロールしにくくなります。
あまりに細かく予算を立て節約しようとすると、辛くなり続けられなくなる可能性があるので、可能な範囲で行なうといいでしょう。
4-3.予算を立てる
収支を把握し、家計の見直しをしたら、各家庭に適正な予算を立てます。
予算を立てることで、その予算内で生活しようという意識を持ちやすくなり、家計を安定させ、貯金しやすい家計へと変えていくことができます。
4-3-1.ポイント①固定費に貯金を含める
固定費の予算に貯金を含めると、自動で貯金をすることができます。
余ったら貯金に回している場合、いくら余るかは月の最後にならないとわからないため、いくら貯金できるかの見通しがたちません。
あらかじめ貯金の金額を決め、先取り貯蓄をすることで、目標通りに貯蓄をしていくことができるでしょう。
4-3-2.ポイント②予備費を取る
予算を組んでいても、必ずその予算通りに生活するのは難しい場合があります。
予備費をとっておくことで余裕を持って生活することができます。
念のために取っている予備費なので、使わなかった場合は、そのまま貯金にしましょう。
4-3-3.ポイント③メリハリをつける
家計の見直しのところでも触れましたが、人によって価値観は違い、どこにお金をかけたいかもそれぞれ違います。
・服が大好きでこだわりがあるが、住むところにはこだわりがない。
・食べることが趣味でそこだけは譲れない。
・趣味の時間が一番大切でそれ以外はなんでもいい。
節約ばかりでは、辛くなってしまうこともあるので、自分が大切にしているものにはある程度予算を取って生活するなどメリハリをつけることも大切です。
メリハリをつけることで、「節約」だけに捉われず、心も豊かに生活することができるでしょう。
4-4.予算内で生活する
予算を立てたら、実際にその予算内で生活してみます。
1ヵ月生活してみて、余った項目、足りない項目はないかチェックをし、適正な予算に修正します。
生活スタイルや家族構成の変化で予算は変わるので、その都度見直しをしてその時の家計に合った予算にするように心がけましょう。
5.我が家の家計
では、実際に我が家はどのように家計管理をしているのか説明します。
我が家では、大きく「手元管理のお金」と「引落し(口座・クレジット)」と2種類にわけて管理し、その中の項目は以下のようになっています。
引落しになる項目がほとんど固定費で、毎月ほぼ変動がありません。
手元管理も毎月同じ金額を引き出します。もし足りなかった場合は、追加で出金することもありますが、基本的にお金は月に1回しかおろしません。
手元で管理している貯金は、別の通帳で積立てたり、積立投信の引落口座に移動したり、現金で貯めたりしています。
現金で貯めているのは家に関する貯金で、両替用に1,000円札をたくさん用意しておきたかったからです。
我が家の家計管理に関しては、また別の機会があったら記事にしてみたいと思います。ここでは簡単にご紹介でした。
6.まとめ
今回の記事では、貯金をしていくために大前提となるマインドの部分、家計管理の具体的な手順などについて解説しました。
お金は生活や自由の土台となるもの
目的を決めたら、より具体的な目標を決め貯金をしていくことが大切
家計管理は収支の把握、家計の見直し、予算を立てる、予算内での生活、予算の修正が必要
まずは、お金に対する意識を変え、実際に自分の家計をしっかりと管理してみましょう。
貯金の見通しがたちやすくなり、貯金しやすい家計へ変わっていくはずです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?