夏だ！ ホラーだ！！ 心霊映像を観よう！！！ #1 "監死カメラ"編
※『監死カメラ』の感想を読みたい人は2節から読もう！
導入です
「ホラー・心霊が好きです！！」と豪語しながら、実のところ私は呪いのビデオシリーズとかホラー映画とかをろくすっぽ観ていない。辛うじてTVでたまーに特集される（最近減ったよね）絶叫映像特番みたいなやつを気が向いた時に見ていた。
ホラーや心霊が好きなのはウソじゃない。けど、ウソっぽさとかホントっぽさをあまり頭で考えてしまいたくなくて、”お分かりいただけただろうか”系を敬遠していたのは事実だ。そんな私でも得意な分野がちゃんとあって、それはいわば2chの洒落怖ジャンル。ネットで読み漁り、YouTubeでも怪談朗読のプレイリストを次から次へとぶん回していたので、有名どころは冒頭1行でピンとくる自信がある。
洒落怖はイイ。リアリティと臨場感があって。特にオチがないものも自分の身に起きたことを想像したりするだけで味わいがある。ホラー映画もいいんだけど、とにかく「リアルじゃい！」と主張が強かった私はインターネットホラーにばかり傾倒していた。
しかし、ここ最近でその考えは大きく変わることになる。
きっかけは、様々な構成のホラーモキュメンタリーに出会ったことだ。
どちらも寺内監督が絡んでいるが、そこはあまり関係ない。寺内監督はもちろん素晴らしいのだが、それ以前にフィクションが持つ恐怖について思い知らされたのがこの2作を鑑賞したことにあった。
なんていうか、尋常じゃない。リアルの恐怖なんて洒落にならないくらい、がっつりとホラーしている。いや、そんなのホラー映画にしたって当たり前なんだが、モキュメンタリーという形をとるだけで「こんなにホラーってポテンシャルあるの？？」と思ってしまった。
同時に、こういうのを全く観ずに「ホラー大好き！」とか言っていた自分に嫌気がさす。もうこうなったらとことん観たい。『心霊マスターテープ』では様々な心霊ディレクターが出演している。実在するディレクターたちが魂かけて心霊ビデオ作品作っている姿に（フィクションだけど）よく分からん感銘を受けた。このオールスター感謝祭みたいな面子は、恐らくマニアにとっては垂涎もの。けど、私はそこに共感できない…っ！！
ということで、彼等の作品を順に観ます。色々と。いやなるたけ全部。
タイトルに”夏”を入れてしまったけど、多分年中やる。
ホラーの中でも所謂”心霊映像”と呼ばれるものやモキュメンタリー作品を中心に。なので、ホラー映画はこの記事シリーズには含めない。
記念すべき第一作目は、寺内監督も途中参加した『監死カメラ』シリーズから。
もう片っ端から観てくんだからね！！
『ほんとうに映った！監死カメラ』の感想
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B01BNN8I6A/ref=atv_dp_share_cu_r
って書いちゃったけど、正直、心霊映像にザ・感想はあまりない。「怖えぇ～～～！！」って言えばそうでしかないし。
ただ、もちろんお話したいことはあって、例えばこのシリーズは町中や店内の様々な監視カメラ映像のザ・映っちゃったをご紹介してくれる。監視カメラはいわば圧倒的客観の視点。ホームビデオや映像作品のように、被写体は現象と何ら無関係であることが前提になる。これが最もこのシリーズが監視カメラを題材にしたことのユニークポイントだと思う。
渋谷のスクランブル交差点から始まり、自殺の多い踏切で終わり。通行人は撮られていることなんて全く意識していないからこそ、日々の中ですれ違った人が「もしかすると…？」というイヤ～な想像の余地を与えてくれるのが最高だ。
個人的に好きなのはゴミ捨て場の映像。時間帯やスポット、いずれをとっても心霊現象に遭遇するなんて思えないシチュエーションで、偶発的な「出遭っちゃった！」が起こるのは最悪過ぎる。あとエレベーターの映像は典型的で、映った瞬間ニヤリとしてしまった。こういうのでいいんだよこういうので。
あともう一つ、シンプルに気付いたこと。
………私、全然気付けてなくね？？？
お分かりいただく以前に、そもそもリプレイを見てもピンとこないこともある。最終的には分かるように努力してるけど、心霊映像ってこんなアハ体験的なものだっけ？ その分目を凝らすから、気付いた瞬間うわってなることもあるので、リアクションとしては向いているのだと思う（別に活かす機会はないけれど）。
と、まあこんな感じでさっくりと感想を書いていきたい。でも、くどくどこの表現があーだこーだとやるのもなんか寒い気がするので、「面白かった～これが好き！」くらいの軽い感じでいこうと思う。
おまけ
オフシーズンのスキー場のライブカメラ映像。今は常に誰もいないけど、何故か一定数誰かしらが視聴している人気チャンネル（？）。
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