みやま納涼花火大会、47年の歴史に幕
福岡県みやま市在住の私にとって、夏の風物詩といえば毎年7月20日に行われる花火大会でした。
(画像はみやま市商工会議所青年部HPより)
花火製造所があつまる全国有数の生産地ながら、幕を閉じる理由
みやま市は2007年1月に三町(山門郡瀬高町・山門郡山川町・三池郡高田町)が合併して誕生した市で、本花火大会は1977(昭和52)年に始まって47年となります。
もともと高田町竹飯・舞鶴地区は花火工場があり、全国有数の生産地であり、我が家に出入りする方の中に花火師もされている方がいらっしゃいますが、遠方への出張もあるようです。
そうした中、花火大会が今回を以て終了となる背景には、地方特有の課題が見えてまいりました。
公式に理由はあげられていないので調査した範疇での内容となりますが、上記URLを参照すると例年7,000〜8,000発を打ち上げていた記憶があったのですが、昨年はどうも5,000発だったようです。
FINALということで9,000発の花火を打ち上げることができるようになったのですが、商工会議所に加入する会員数が減少し、なかなか予算が確保できないことが背景のようです。
考えてみますと瀬高駅周辺は残念ながら閑散としており、かつてメインストリート的ポジションの一番街通り商店街はシャッター街、国道443号大竹交差点から瀬高橋にかけて商店は数えるほどとなりました。
一方、みやま柳川ICからの県道に接続する国道443号線バイパスの吉井交差点〜高柳三叉路に至る道路沿いに道の駅や大型商店が点在しており、かつ市町村合併で一時的に母数は上がっているものと思っているのですが、年を追うごとに商工会の加入有無を問わず母数が減っていると感じます。
特に昨今のパンデミックからの世界的情勢によるコスト上昇によって、それ相応の決断を下すこともあるのでしょう。
一般的に言われている騒音や燃えカスの問題ではなく、資金調達が厳しくなったことが背景にあるという点で残念でなりません。
あまり大したことないけどかけがえのない思い出
2003年まで7月20日が「海の日」として祝日に制定されていたことや、平日であっても調整がつけば親友と出かけて、その後かき氷を食って野郎数名で親友宅で飲み明かしていました。
若かりし日はあまり意識していませんでしたが、今になって思うとかなり楽しい思い出です。
今みたいにLINEとかある時代じゃなく、全員ガラケーで写メ撮って別の友人に送りつけるなどやっていたものです。
華やかさはなくただむさくるしいけど、それはそれでかけがえのないものだったと思います。
こうした体験が次の世代ができないことが、非常に残念だと個人的には感じております。
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