上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!
課題があることを認識しないと対処できない。だから、まずは課題を認識する。それが、今私がフェミニズムを学んでいる理由だ。
今回の本はこちら。
社会にはA面とB面がある
政治経済、雇用などの「公」的なものはA面、家事、育児、介護などの「私」的なものはB面である。男はいつもA面にいてたまにB面に顔を出す程度、女はA面とB面を行き来しないといけないので大変だ。
というくだりが分かりやすかった。私が日常生活で感じるしんどさはこれだ、と腑に落ちた。
例えば在宅勤務の休み時間に食事の支度をしたり、ネットスーパーの受け取りをしたり、掃除をしたりする。
子供が発熱して保育園を休むとき、仕事の予定を調整する。
うちの夫もB面を担ってはいるが、今は私が育休中なのもあって、圧倒的に私にB面のタスクが偏っている。
私自身がしんどさから逃れるための戦略
私がA面からおりてB面だけで生きていく
私がABを両立する
A面を楽にする(在宅勤務など自分の負担を減らす働き方を勝ち取る)
B面を楽にする(家事・育児の外注、機械化)
私がA面、夫がB面を担う
1番のように私はA面からはおりたくない。B面はかけがえのないものだけど、全力を尽くしても無給なので結局一段下に見られるのは辛い。
3番は論理的にはありうるが、男女の給与格差や性別ごとの固定概念がある今の社会では現実的ではない(平日夕方の公園で幼児を遊ばせている親の9割が母親だ)
となると2番のABを両立することになる。
2.2 B面を楽にする施策として夫のB面関与率を上げる案もある。ただし、既にA面で120%位働いている夫に、さらにB面関与分を追加するのはしんどいだけなので、夫のB面関与率を増やすのであれば、まずは夫のA面関与率を下げる必要がある。本来ならそこに切り込むべきだろうけれど、手っ取り早く私のB面を楽にするためには外注が最適だろう。
私がB面を外注することによる影響
私が外注したB面のタスクは受注者にとってはA面となる。みんなが自分のB面を他人に任せていくことで、生きやすくなるのだろうか。例を出して考えてみよう。
A面:台風でも出社しないといけない
B面:台風で保育園が休園予定で子供の預け先がない。ベビーシッターに頼もう。
ベビーシッターのA面:台風でも仕事に行かないといけない
・・・
うーん、B面の育児家事の外注は私にとって短期的な解決にはなるけれど、本質的な問題の解決にはならないかもしれない。A面がもっとゆるくなるためには、一体どうすればよいのだろう。
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