「やっかいなナルシシズム:パワハラの記録」を書いたあとのこと

割引あり

先日「やっかいなナルシシズム:パワハラの記録」を書いたことによって、パワハラを受けたときのことや、上司YとNが自分のプライドの話ばかりしてわたしの問題提起にほとんど耳を貸さなかったことを思い出してほかのことがなにもできないということは少なくなった。その意味で、あの記事を書いたことはわたしにとって有意義であったということができる。けれども、YとNに対する怒りがなくなったわけではないし、慢性的な抑うつ症状がなくなったわけでもない。あくまで、そのときのことを鮮明に思い出してほかのことが手につかなくなるということが減っただけだ。言い換えると、そのときのことを鮮明に思い出す機会は少なくなったとはいえ、ベッドから出られずただただ時間が過ぎていくという時間はなお存在している。

とはいえ、生きていくためにお金は調達しなければならない、合法的な手段で。すでに求人票を見たり履歴書を送ったりしているが、わたしの持病のせいで働き方にはどうしても制限がかかってしまうため、採用されたら安心できるというわけでもない。採用されて数カ月働いたときに、「あ、これならやっていけそうだな」と思えて、かつ、生活費をまかなうことができていれば、そのとき初めて少しばかりの安心というものが訪れる。それまではがんばらなければいけない。転職活動をがんばるというよりも(それは淡々とこなしていくしかない)、お金を調達できていないことからやってくる慢性的な恐怖や不安とどのようにつきあっていくかという点においてがんばる必要がある。

さて、話を強引に戻す。どこに戻すか。それはN塾のことについてだ。今回は「やっかいなナルシシズム:パワハラの記録」の続きのようなものを書こうとしてnoteの編集画面を開いたのだった。
理路整然と経緯を書き連ねることがまだできないようなので、また結論から書く。N塾のある人から聞いたところによると、N塾の裏ボス(実質的な最高責任者)であるNは、わたしの今回の件を振り返り、「(仕事を)よくがんばってくれていたのに、急にどうしちゃったんだろうね」とある社員に言っていたらしい。わたしはその話を聞いたときに頭を抱えた。よく、夫婦生活が危機に陥ったときに妻がこれまでそれとなく示していても伝わらなかったさまざまなことを伝えたところ夫側が「なんでそんな急に変わっちゃったの」といった印象を受けるという小話があるが、まさにいまわたしがおかれている状況はそんな状態だなと思った。Nのことなど端から好きではなかったのでその点は違うけれども、「こちらは以前から意思を表明していましたがなにか」と思ったというところは一緒だ。
というより、なんなら言い争いになったときにわたしは再度説明した。YとNからしたらわたしの書き方が気に食わないという話だったが、なぜわたしの書き方が(わたしの意図はともかく)YとNに攻撃的なものであるというふうに受け取られてしまうことになったかという理由は、お互いの熱がある程度おさまってきたタイミングでしっかりと伝えた。ジェンダーバイアスを助長するようなN塾のあり方と、今年の4月から始まる合理的配慮の義務化についてなにも準備をしていないことについて、わたしはこれこれこういう理由のためずっと不満に思っていた、それを段階的にそちらにしっかり伝えてきたという説明をした。にもかかわらず、後日「急にどうしちゃったんだろうね」と言ったということは、わたしのそのときの説明が少なくともNには伝わらなかったということだ(Yがどう思っているかは話を聞いていないので知らない。話し合いのときにはとくに反応がなかった。ぐうの音も出なかったのか知らないが、少なくともその点について謝罪はなかった)。
ということで、わたしは頭を抱えた。かといっていまさらNに伝えることはない。それはYも同じだ。NにしてもYにしても、そもそも自分と違う意見をもっている人からなにか意見を言われるということ自体に慣れていない。Nについてはよく知らないが、Yはそもそも大人になってから教育業界にしかいなかったため、まあ生ぬるく生きてきてしまった結果だと思う。子どものことをなめくさり、大人と議論する機会もほぼなく、長いものに巻かれて生きてきてそのプライドを肥大化させていったのだろう。もはや年下のわたしにできることはない。Nについても、これまでの経歴がどうであれ、話がいかに通じないかということはわかった。それに対してわたしはいまだに不満に思っている。しかしこの事態をどうにかすることはもうできない。だからここに書き留めておくことで徒労感のようなものを成仏させようと思う。これですべてが終わるわけでも、ほんとうにきれいさっぱり成仏させることができるとも思っていない。ただ、書かないよりかは書いたほうがましだと思うからそうする。

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