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心理学の○○効果 | 1. 注目させたい時に使える効果

こんにちは。
デザイナーのmizonです。

はじめに

○○効果、活用できてる?


心理学や行動経済学について調べると、「○○効果」と呼ばれるデザインに使えそうな効果がたくさんありますよね。

でもたくさんありすぎて、混乱して頭がぐちゃぐちゃになり覚えきれず、活用できそうなのに活用できてない状況に、私自身ももどかしく思ってました。

○○効果を、心理プロセス別に分類してみた


そこで今回は、有名な○○効果を「8つの行動変容の心理プロセス別」に整理してみました。

人が行動を起こすまでの心理プロセスを、8つの段階に分類。
AIDMAよりは細かく段階を分けてます。

  1. 注目(注目させたい時)

  2. 印象(良い印象を与えたい時)

  3. 関心(興味・関心を持ってほしい時)

  4. 信頼(信頼を得たい、不安を解消したい時)

  5. 欲求(意欲を促進させたい時)

  6. 記憶(記憶に残りたい、思い出してほしい時)

  7. 選択(選択させたい時)

  8. 行動(行動した時)

それぞれの段階で、使える「〇〇効果」とその具体的な活用方法を紹介します。

まずは『注目させたい時』に使える〇〇効果です!

1.  自分ゴト化してもらって注目度アップ


バーナム効果


誰にでも当てはまるような曖昧な内容が、自分にも当てはまっていると勘違いしてしまう。

例)
占い師に「あなたは職場や人間関係で悩んでいますね?」と言われたら、ほとんどの人は「はい」と答える。

活用例
・"みなさん"ではなく"あなた"と呼び替える。
「何をやっても英語を話せないあなたに」

・多くの人が心当たりのありそうな問題提起で注意をひく。
「冬の髪のパサつきで困っていませんか?」

・ずっと / そろそろなど幅を持った時制を使ってみる。

ポイント
・この人はわかってくれると印象づけよう。


カクテルパーティー効果


多くの情報の中から、自分に都合の良い(興味のある)部分だけを聞き分けたり見分けたりしてしまう。

例)
パーティという音であふれかえっている場所でも、自分の名前を呼ばれると、聞き分けられて振り向いてしまう。

活用例
・誰向けなのかを具体的に明記しよう。
「ティーンに大人気!」「朝、すっきりと目覚めたいあなたに」

・名前がわかれば、名前を呼びかけるのが一番。

ポイント
・あなた向けのサービスですよ、と自然に訴求しよう。


ラベリング理論


周囲から貼られる特定のレッテルが大きく影響し、そのレッテルのもとにアイデンティティや行動パターンを形成するようになる。

例)
「赤点を取ったから落ちこぼれだな」と言われると勉強をしても無駄だと考え自習をしなくなるが、「赤点を取るなんて珍しい」と言われると、自分はできるはずだと思い積極的に勉強する。

活用例
・自分に関係ないと思っていた層の取り込めるラベリングを考える
「カープ女子」「スイーツ男子」

・「向上心の高い皆さん」とラベリングすることで、セミナーに参加する人のモチベをアップさせる

注意
・ラベルを間違えるとターゲットに敬遠されてしまうので注意
「シニア割引」(自分がシニアと認めたくない)
「レディースコース」(カロリーが低いだけなのに男性が頼みづらい)


2. わざと情報を隠して注目度アップ


ツァイガルニック効果


完全なものよりも不完全なものの方が、注意を向けやすく覚えやすい。

例)
ドラマや映画の予告を見て「見たい」と思う

活用例
・長寿の秘訣は朝ごはんに毎日「アレ」を食べるだけ
・バナー内で「もっと詳しく」ボタン
ポイント
・わざと情報は全て見せないことで興味を引こう。


3. よりヒキが強いものから提示して注目度アップ


プライミング効果


同じものを見ても、事前の情報によって解釈がガラリと変わってしまう。

例)
心理実験で、洗剤の香りを嗅いだ後に食事をした人の方が、自発的に食器やテーブルを片付ける人が多かった。

活用例
・記事コンテンツで ”意識して欲しいこと” を積極的に発信すると、関連した商品が売れる。
「夏までにやりたいことランキング1位:体を鍛えたい」

・メルマガやSNSで、健康コラムを連載する。

・アンケートで「老後の生活に不安がある?」といった質問をしておく。

ポイント
・ユーザーの無意識層に語りかけ、意欲をかき立てよう。
・商品やサービスをいきなり提示せず、よりヒキが強いものから提示しよう。


4. とにかく接触回数を上げて、注目度アップ


ザイオンス効果(単純接触効果)


接触回数が多いほど好意を抱くようになる。

例)
CM・チラシ・ネット・SNSなどで同じサービスに触れる機会が多いほどそのサービスのファンになってしまう。

活用例
・ステップメール
・ロゴをあらゆるところに載せる。

注意
・嫌われてる人にしつこく接触すると逆効果。
・押しつけにならないようにするためには、タイミングと内容が重要。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

続きは、近日公開予定です。


出典

この記事の内容は、これらの本を参考にしています。


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