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今年聞いたアルバムベスト(と振り返り)

今日で一年も終わりということで今年聴いたアルバムの中でも特に気に入ったものを紹介します。基本的に最新の情報を追うのが苦手&古くても今まで聴いたことがないなら僕の中では最新版という考えで聴いているので他の方みたいに新譜紹介ではなく旧譜ばかりですがお許しください。あと結構ジャケットやら値段で加点しまくっています。ほとんど紹介していませんが全て近々紹介します。見出し写真は惜しくも選外になったアルバムたちです


Average White Band & Ben E King - Benny And Us

世代が違うのでミスマッチ感はありますが聴いてみると単に豪華ゲストを呼びましたみたいな音ではなく完全にバンドの一員となっています。特のA Star In The GhettoとStand By Meをカバーしたお返しと思われるジョンレノンのImagineが哀愁あって良いです。めちゃくちゃいいアルバムですがシミが多いために60円という破格でゲットしたことやむさ苦しいメンバーの仲の良さそうなジャケットも気に入っています。

Big John Patton  - Let’em Roll

ギターのグラントグリーンとヴァイブのボビーハッチャーソンと制作した一枚。コテコテのオルガンとクールなヴァイブの組み合わせがめちゃくちゃかっこいい。ビビットで今見ても古さを感じないジャケットもまたいいです。

Bob James - Two

サンプリングネタとしてとても人気なせいかなかなか店で見かけず諦めかけていたところを発見。リズムがグルーヴィなのはもちろんですが前衛風のストリングスやキーボード、パティオースティンのボーカルなど聞き応え抜群の一枚です。

Eddie Harries - Plug Me In

エディハリスが吹いているのがエレキサックス、ベースがチャックレイニー、アレンジがチャールズステップニーと僕のために作ったのかってくらい好みにドンピシャ。しかもそんな高くないのに米オリジナルで美品というラッキーすぎる一枚でした

John Coltrane & Johnny Heartman

コルトレーンとクルーナースタイルの歌手が共演したアルバム。ジョニーハートマンの深みと艶のある低音が好きで同年に発表したI Just Dropped By To Say Helloや日野皓正さんと共演したHeartman meets Hinoも良かったですがこのアルバムのMy One And Only Loveがとても良かったのでこれを選びました。

Kenny Burrel - Midnight Blue

ピアノレスのギタートリオに曲によってサックスとコンガが入る曲。ブルース色の強いジャズというだけでも大好きなのにサックスがスタンリータレンタインでコンガも入るとなれば聴く前から気にいるだろうなと思っていましたが聴いてみると思ったより良かったです。

Lou Rawls- Live

渋みと艶のある声が好きで探したけどあまり見つからなくて諦めていた時に見つけた一枚。ジャズ系のミュージシャンをバックにブルースからフランクシナトラが歌いそうなスタンダードまでを取り上げたキャピタル時代のライブ版やレイチャールズ、スタンリータレンタイン、リチャードティー等豪華ゲストを迎えたAT Lastも良かったです。

Olu Dara - Neighborhoods

60年代から前衛的なシーンで活動しラッパーのNasの父親でもあるトランペット奏者のセカンドアルバム。ジャズ、ブルース、ファンク、ラテン、アフリカ…といい音楽をミックスした音楽でほどよく緩いグルーヴが心地よいです。

Roland Kirk - Volanteered Slavery

ディスクガイドの「元祖コテコテデラックス」でこのアルバム一枚にCD5万枚分の情報量が詰め込まれていると紹介されていましたが正にその通り。笑い、怒り、悲しみ、熱意、、、あらゆる感情や音楽に対する思いが詰め込まれ互いに融合し混ざりきらずに激しくぶつかり合う。そんな感じですが不思議と聴きやすくて楽しいです

Shirley Horn - Loads Of Love

あまりにも評価の遅かったジャズシンガーが60年代に録音した一枚。スウィンギーで上品な演奏に合わせて感情豊かで時には演じるように歌っています。こちらはもう紹介しています。

Stanly Turrentine  - Dearly Beloved

初め買ったブルーノートのLPです(言っても90年代の東芝盤ですが)。ハードバップはこの人のこの時代のなら大体なんでも好きって感じなのであまりこのアルバムが特別良かったとはならないですが初めてのブルーノートのLPってのと光沢のあるフルカラーのジャケットなのでリスト入り。メルヘン?な写真なのは新婚だったから?

冨田勲 - 月の光

セールの数合わせで購入。ジョーザヴィヌルがこのアルバム褒めてたよなと思って聴いてみたらアナログシンセサイザー黎明期らしいサウンドが気に入りました。普段は電子音楽もクラシックも好きではないのと消極的な理由で買ったのでそのギャップで余計愛着が湧きました。

Wes Montgomery -  In Paris : the definitive ORTF recordings

65年にフランスはパリのオランピア劇場でのライブアルバム。前半は当時のレギュラートリオで後半にはゲストとしてフルハウスにも参加していたサックス奏者のジョニーグリフィンが参加。もしこれがリアルタイムかつオフィシャルとして出ていたらそれ以降のディスクガイドのフルハウスのページがこれのページになっていたんだろうなってくらいにはいいアルバムでした。激しいアドリブ多めのハードバップ好き必聴です。

Wether Report - Mysterious Traveller

今年はいままで一枚も持っていなかったウェザーリポートの中期の3枚(Sweet Nighter,本作,Tale Spinnin’)をコンプリート。個人的にウェザーはこの時期が一番気に入いりましたが特に良かったのが本作。1stから続いた前衛さを完全に振り切り様々なパーカッションやボーカル、各種キーボードでカラフルなサウンドを作りつつもジャズ的な即興もある。過渡期の試行錯誤している音が好きな僕にはピッタリでした。

最後に今年を振り返ると名前を変えました。元の名前はTwitter始める頃に適当に考えた名前なのと鳥もジャズもガーシュウィンのLittle Jazz Birdも好きなのでネーミングセンスはないけど気に入っています。
毎日投稿から週2日投稿に変えたことで忙しくて投稿できなかった課題が多い時や試験期間中も投稿できるようになったうえに義務感で適当に書くことも無くなり閲覧数もその頃から増えました。やっぱり余裕のあるペースが大切ですね。あとは基本的に自分が読みたいものを書いているので過去の内容の薄かったり読みたい内容でなかったり、何を言いたのかわからないものは容赦なく消して再投稿することもあるかと思います。そんなわけで今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。