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フュージョン、ジャズ

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フュージョンを中心にモダンジャズ、ジャズファンク、フュージョンなどをまとめてあります。
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#ファンク

Ramsey Lewis. Sun goddess (1974)

Ramsey Lewis. Sun goddess (1974)

このアルバム1番の特徴はかつてのサイドマンであるモーリスホワイトと彼のバンドE,W&Fそしてチェス時代から付き合いのあるアレンジャー、プロデューサー、ソングライターのチャールズステップニーとリチャードエバンスが制作に参加している事です。リチャード=ラムゼイはカデット時代の名コンビだったし、このラムゼイ=アース(モーリス)=チャールズのチームはチャールズが亡くなるまで続き、アースとラムゼイの関係もそ

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THE CRUSADERS THE 2nd CRUSADERS (1973)

THE CRUSADERS THE 2nd CRUSADERS (1973)

クルセイダーズにとって72から74年は二枚組のアルバムと一枚組のアルバムを一つずつリリースしライブも積極的に行いセッションミュージシャンとしても大活躍。そのお陰でレコード裏に名前を載せてもらえるようになったり、AWBがカバーしたりと忙しくもやりがいのあった3年間だったと思います。本作ではインストのファンクやフュージョン、ジャズと様々なスタイルに挑戦したクルセイダーズでもトップクラスの充実度のある一

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Quincy Jones - You’ve got it bad girl (1973)

Quincy Jones - You’ve got it bad girl (1973)

ビッグバンドでの録音が多かったクインシージョーンズですが本作A面では今までのビッグバンドスタイルを離れ、より大胆にソウル、ファンク的なサウンドを導入。これをきっかけにビッグバンドスタイルを辞めよりモダンで身軽なバンドを率いてソウル、フュージョン、ディスコ、ブラコンといったジャズから離れた音楽をすることになります。

メンバーは全てのクレジットがなくリズムセクションの一部とソロイストのみです。

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Maceo Parker - Roots &Grooves [Disc2] (2007)

Maceo Parker - Roots &Grooves [Disc2] (2007)

Disc2は元Pファンク時代の同僚ベーシストのロドニー”スキート”カーティスとドラマーのデニスチェンバースが参加してソロを中心にJB、Pファンクなどのファンクを披露しています。
 余談ですがライナーによるとメイシオも若い頃はチャーリーパーカーになることに悩んでいたそうです。ソニースティットやキャノンボールアダレイをはじめ多くのアルトサックス奏者に共通する悩みですがバップとは離れたプレイをするメイシ

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「歌わないヒーローの隠れた名作」The Crusaders.  Unsung Heroes (1973)

「歌わないヒーローの隠れた名作」The Crusaders. Unsung Heroes (1973)

歌わないヒーローたち。この頃のクルセイダーズを的確に表したよいタイトルだと思います。クルセイダーズのアルバムの中ではマイナーなアルバムで何故か未配信ですがとてもよいアルバムです。

メンバー
スティックスフーパー:ドラム
ジョーサンプル:キーボード
ウィルトンフェルダー:サックス
ウェインヘンダーソン:トロンボーン

ゲストメンバー
ラリーカールトン、アーサーアダムス:ギター
マックスベネット:ベ

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Lee Oskar.  S,T(1976)

Lee Oskar. S,T(1976)

デンマーク出身のリーオスカーはひょんなことから元アニマルズのエリックバードンと親しくなり流れでナイトシフトというバンドに合流します。2人が合流した後ナイトシフトはウォー改名しすぐにエリックが抜けてもののリーはバンドに残り数々の名盤を残します。そんなリーの初のソロアルバムが本作です。伴奏はウォーとベイエリアのミュージシャンが行っており元スライ&ファミリーストーンのグレッグエリコが伴奏とプロデュースを

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「Yes, we can canだけじゃない 」The pointer sisters.  S,T (1973)

「Yes, we can canだけじゃない 」The pointer sisters. S,T (1973)

ソウルで女性コーラスグループは数多くいますが1番器用なグループはと聞かれた迷うことなくポインターシスターズと答えます。教会から始まり長い下積み時代を経験しているだけあってファーストアルバムにも関わらず素晴らしい技術です。またプロデュースを行ったデイヴィッドルービンソンも選曲やミュージシャンの起用のセンスが良くどんなスタイルの曲でも当たり外れのない一枚です。

メンバー
ポインターシスターズ(ルース

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Marlena Show. Who is this bitch, anyway (1975)

Marlena Show. Who is this bitch, anyway (1975)

昨日紹介したクインシーのBody heatの次の年にリリースされたこのアルバム。ベアードアイグナーがピアノ、フリューゲルホーン、編曲、プロデュース、ソングライティングを行なっています。べナードなしでは完成しなかったであろう一枚です。LAフュージョンのミュージシャンや腕利きセッションミュージシャンを起用し、ジャズやソウル、ファンク更にはゴスペルやブルースまでもを含んだ内容は名盤と呼ばれるのも納得の一

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Pee wee, Fred & Maceo . The JB Hornes (1990)

Pee wee, Fred & Maceo . The JB Hornes (1990)

今日はJB‘s出身のピーウィーエリス、フレッドウェズリー、メイシオパーカーの3人がリリースしたアルバムを紹介します。個人的には70年代中盤以降はJB本人よりもメイシオたちホーン3人の方がファンキーで僕好みのアルバムを作っているイメージです。このアルバムは1990年にマイナーレーベルからリリースしたアルバムですがたまたま発見できたので紹介します。(某県立図書館に置いてありました)

メンバー
ホーン

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笠井紀美子 with Herbie Hancock   Butterfly  (1979)

笠井紀美子 with Herbie Hancock Butterfly (1979)

今回紹介するのは笠井紀美子とHerbie Hancock(ヘッドハンターズ)のButterfly です。このアルバムは1979年にハービーハンコックが来日した際に録音されました。ハービーは前年にヴォコーダーを使用したサンライトをリリースしており、このアルバムでもヴォコーダー使用曲が目立ちます。

メンバー笠井紀美子:ボーカル
ハービーハンコック:キーボード、バッキングボーカル
ウェブスタールイス:

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Soulive   Doin’ something (2001)

Soulive Doin’ something (2001)

今日紹介するのは新時代のオルガンジャズトリオソウライブです。このアルバムは2001年リリース。ソウルジャズ、ジャズファンクを中心にロックやヒップホップの影響も受けた音楽性は聴いていてとても楽しいです。個人的には今年聴いてよかったアルバムランキングでかなり上位に入ります。ジャケからはとてもジャズのアルバムとは思えません(80年代後半から90年代の邦楽のジャケってこんな感じのが多いイメージ)

メンバ

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Herbie Hancock  secrets (1976)

Herbie Hancock secrets (1976)

今日紹介するのはハービーハンコックのsecretsです。このアルバムでは初期のヘッドハンターズのメンバーもベニーモウピンとポールジャクソンだけになっていてハービーハンコックとバックメンバーという印象があります。また音も1stの頃のいなたくアフリカンな雰囲気の音とは異なり、A面は洗練されたディスコ受けも狙えそうなリズムを持ちつつもキーボードソロでシンセが唸ったりして最新機材の実験場的な印象を受けます

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Crusaders   Street life (1979)

Crusaders Street life (1979)

今日は1979年にリリースされたストリートライフを紹介します。メンバーが減ってクルセイダーズはこの頃3人になってますがゲストメンバーでそれをおぎなっていて、それを感じさせません。

Street life
ジャジーでファンキーでしかもソウルフル。11分とちょっと長いですがランディクロフォードのボーカルとホーンのかけあいやエレピソロ、リズムの全てが最高であっという間に終わってしまいます。映画ジャッキ

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Dirty dozen brass band.  We got robbed ! (2003)

Dirty dozen brass band. We got robbed ! (2003)

今日はニューオリンズのブラスバンドダーティーダズンブラスバンドを紹介します。このバンドは1977年結成。初期は純粋なマーチングバンドでしたが徐々にソウルやファンク、ヒップホップの要素を強めていきます。また1989年にネヴィルブラザーズのイエロームーン、エルヴィスコステロのスパイクにも参加。最近は日本人の方がメンバーとして参加しているようです。
このアルバムは2003年地元ニューオリンズでのライブ盤

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