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フュージョン、ジャズ

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フュージョンを中心にモダンジャズ、ジャズファンク、フュージョンなどをまとめてあります。
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#ハービーハンコック

笠井紀美子 - Round And Round (1978)

笠井紀美子 - Round And Round (1978)

ジャズシンガーとしてデビューした笠井さんですがこの頃(70s後半)はフュージョンやR&B系の歌を歌うことが多くなりました。本作もクインシージョーンズやマリーナショウといったジャズからソウル寄りのフュージョンに転向したミュージシャンによく歌われたベアードアイグナーやハービーハンコックの曲を録音したりとディスコやフィリーソウルっぽいフュージョンサウンド。それにしてもここまで豪華なメンバーをバックに歌う

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Miles Davis - Jack Johnson (1970)

Miles Davis - Jack Johnson (1970)

発掘音源も含めるととんでもない数のアルバムがリリースされているエレクトリックマイルスですが僕が好きなアルバムを選ぶとIn A Silent Way(1969), On The Corner(1972)そして本作です。ソリッドなファンクビートはもちろん、白いタンクトップを着て仰け反りながらトランペットを吹くマイルスの姿を使ったジャケットも最高にかっこいいです。本作は黒人プロボクサーであるジャックジョ

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Quincy Jones - Gula Matari(1970)

Quincy Jones - Gula Matari(1970)

60s後半からジャズでは(一部はそれ以外でも)アフリカ回帰、ソウルジャズはよりR&Bに接近し、電気楽器の導入が進んでいきました。クインシーはこういった流行を自身が得意とするビッグバンドに取り入れていきました。前作Walking In The Spaceや次作Smackwater Jackと比べて曲数も少なく権利問題かCD再発もないため地味な本作ですがその分濃いサウンドが聴ける一枚です。

メンバー

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Wayne Shorter & Milton Nascimento. Native Dancer (1975)

Wayne Shorter & Milton Nascimento. Native Dancer (1975)

 ウェインショーターが亡くなりました。訃報を目にすると寂しさやショックはもちろん後追いである事の残念さやリアルタイムのリスナーが羨ましくもあります。

今回紹介する本作はウェインがブラジルの声とも言われる歌手のミルトンナシメントを迎えて制作されています。これはウェインがブラジル出身の女性と結婚しており彼女からミルトンと会う事を勧められ会ったところ共演が決まったそうです。本作の翌年にはほぼ同じメンバ

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Herbie Hancock.  The New Standard (1996)

Herbie Hancock. The New Standard (1996)

ジャズでスタンダードナンバーと言うと普通は戦前から1950年代くらいまでのポップスやミュージカル、映画の挿入歌が一般的です。しかし本作はニュースタンダードというだけあって1960年代以降のロックやR&Bばかりの選曲です。ここから新たなスタンダードナンバーはあまり生まれませんでしたがいいアルバムであることには変わりありません。

メンバー
ハービーハンコック:ピアノ
マイケルブレッカー:サックス

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Herbie Hancock .Perfect Machine (1988)

Herbie Hancock .Perfect Machine (1988)

ビルラズウェルとタッグを組んで制作した3作目で最後のアルバムが本作です。ジャズやフュージョンの要素はほとんどなくテクノやエレクトロファンクのような一枚です。ハービーはこのアルバムにいい印象がないらしく本作制作後CBSと契約の再更新をせずビルラズウェルと距離を置くことになります。

メンバー
ハービーハンコック:キーボード、ヴォコーダー
リロイシュガーフット:ボーカル
ジェフボヴァ:シンセサイザープ

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Herbie Hancock.  Speke Like A Child (1968)

Herbie Hancock. Speke Like A Child (1968)

本作を作る時ハービーはマイルスデイヴィスのアルバム「マイルスアヘッド」でのギルエヴァンスのアレンジを意識して制作したといいます。またジョーザヴィヌルのアドバイスも受けていたようです。後にマイルスバンドに参加し、フュージョン界を牽引していく2人がこの頃から親交があったのは驚きです。丘の上でキスをする2人はハービーと彼の妻です。

メンバー
ハービーハンコック:ピアノ
サドジョーンズ:フリューゲルホー

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Herbie Hancock.  Takin’ off(1962)

Herbie Hancock. Takin’ off(1962)

本作はハービーハンコックの1stアルバムです。このアルバムを制作した当時ハービーはまだ駆け出しでトランペット奏者のドナルドバードに面倒を見てもらっていました。ハービーは彼のアドバイスに従って「徴兵された」とブルーノートを騙し?制作が決定したようです。

メンバー
ハービーハンコック:ピアノ
デクスターゴードン:サックス
フレディハバード:トランペット
ブッチウォーレン:ベース
ビリーヒギンズ:ドラ

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Paul Jackson. Black Octopus (1978)

Paul Jackson. Black Octopus (1978)

70年代後半は毎年のようにハービーハンコックが来日して何かしら録音を行いそれがレコードとしてリリースされました。78年にリリースされた本作はベーシストポールジャクソンのファーストアルバムです。かなりのプレミアのついている本作ですが去年の12月にディスクユニオンが再発。(僕が初めて購入した新品のLPが本作です。)紋付袴を着てベースを構えるポールと荒々しいフォントで書かれたタイトルはちょっとかっこいい

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Grant green  Feelin’ The Sprit (1962)

Grant green Feelin’ The Sprit (1962)

本作は全曲がゴスペルのカバーというちょっと変わった選曲です。宗教に疎い僕はゴスペルのカバーということで聴く前は身構えてしまいましたが内容はギター+ピアノトリオ+パーカッションという編成なのでグルーヴ感満載で楽しく聴ける一枚です。(欲をいうとピアノではなくオルガンを弾いて欲しかったです。)

メンバー
グラントグリーン:ギター
ハービーハンコック:ピアノ
ブッチウォーレン:ベース
ビリーヒギンズ:ド

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Herbie Hancock . Flood(1975)

Herbie Hancock . Flood(1975)

日本で録音されたライブ盤はいいものが多いですが本作もそんな一枚です。ヘッドハンターズのライブはVSOPのニューポートの追想や再結成後のものはありますが1番いい時代の音源をフルで収録したものはこれが唯一です。気合の入ったジャケやすごく良い音質など日本のスタッフの気合も感じる一枚です。

メンバー
ハービーハンコック:アコースティック、フェンダーローズ、クラヴィネット、アープシンセ
ベニーモウピン:サ

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Herbie Hancock. Head Hunters (1973)

Herbie Hancock. Head Hunters (1973)

ハービーハンコックはマイルスデイヴィスに歩調を合わせるようにファンクビートを導入したフリーキーなアルバムを制作します。しかし、彼はマイルスのようにその路線を突き詰めることなくより王道のファンクよりの路線を追求していきます。

メンバー
ハービーハンコック:キーボード
ベニーモウピン:サックス、バスクラ、フルート
ポールジャクソン:ベース
ビルサマーズ:パーカッション
ハーヴィメイソン:ドラム

C

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Everyday, Everynight.  Flora Purim (1978)

Everyday, Everynight. Flora Purim (1978)

本作はRTFのボーカルとして有名なフローラプリムが豪華なメンバーをバックに録音したアルバムです。フュージョンとはいえディスコやAOR、ブラジル音楽の要素も強くバラエティ豊かな一枚です。個人的にはB面の二曲目(I just don’t know)以降にいい曲が多い印象です。

フローラプリム:ボーカル
リーリトナー:ギター
オスカルネベス:アコースティックギター
ジョージデューク、ハービーハンコック

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Miles Davis. In a silent way (1969)

Miles Davis. In a silent way (1969)

インザスカイからエレクトリック路線を進み始めたマイルスですが個人的にはこのアルバムからサウンドがガラッと変わった印象があります。またメンバーも様々な国の出身者で構成されるようになり、後にウェザーリポート、RTF、ヘッドハンターズ、マハヴィシュヌオーケストラ、ライフタイムと歴史に名を残すようなバンドを作っていきます。そう考えると2つの意味でフュージョンの走りと言えるかもしれません

メンバー
マイル

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