年収1000万円への道 ~ 近道はあるのか?
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転職方法はわかった。でも1000万円に到達するには?
これまで転職に関するテクニックを説明してきました。
しかし一回の転職でいきなり年収を爆上げできることは稀です。相当時流に乗ったレアスキルを持っていないと困難だと思います。
私は複数転職を経て3年で年収を約50%上げることに成功しました。そのちょっとしたテクニックを以下に説明していきます。
一般的に、企業内出世は難しい
どの企業も上の役職が詰まっており、自分の役職を上げるためには何年も継続して成果を上げ続け、信頼を得る必要があります。これは従来型の日本企業の出世方法ですが、とても時間がかかります。運が悪いとポストがいつまでも空かず平で生涯を終える可能性もあります。現在の多くの会社システムだと縦の梯子を上ることはとても大変です。
しかしいざ転職をしてみると水平移動はそれよりもだいぶ楽であることがわかります。
ギャップを活用
企業ごとに異なる役職レイヤーのギャップを活用します。
(1)平社員→主任→係長→主幹→課長代理→課長→…
のように細分化されている会社もありますが
(2)平社員→主任→課長→…
のように大雑把なレイヤーの企業もあります。
転職時はだいたい現状の役職と同等になるようにその会社の役職を割り当てられるケースが大半と思われます。
上記ギャップを利用して、スライドする際にやや上の役職を狙うことで肩書のレベルを上げることができます。
多くの企業は「ジョブストレッチ」として一つ上の役職の仕事を割り当てているものの、その役職にはまだ引き上げられていない人たちがいます。このような人たちはある意味その役職の経験があるため、経験としては書類にかけるわけです。ですので、例えばいまあなたが平社員であれば
「主任相当の業務実績がありますので、主任相当の役割を希望します」
と主張すればよいのです。(この主張が受け入れてもらえるかどうかはまた別問題)
もし役職レイヤーについて転職元が(2)のパターン、転職先が(1)のパターンの場合、転職先は主任の役割がやや下層に追いやられているため「これくらいならできそう」と思わせれば「主任」の肩書を(転職元よりも)簡単に得ることができます。
このように一見役職は水平スライドするように見えて微妙なギャップを活用すれば役職レイヤーを(元の企業よりも)簡単に上げることができます。これを数回繰り返すことで、単一企業で出世するよりもはるかに効率よく給料を上げることができます。
順番が重要
出世が比較的簡単な企業/部門でできるだけ高い肩書を先に得ておくと効率的です。人気企業に早いうちに入ってしまうと優秀な社員に囲まれ出世難易度が高いからです。先に別の企業で肩書を得てから同レイヤーにスライドして入社した方がはるかに楽です。外資系の企業では「いったん他転職してから戻ってきた方が給料上がるよ」と上司に言われることもあるそうです。
ですので転職順は企業レベル(社員数と優秀さ)の順が良く、最も給与水準の高い企業は後半にとっておくとよいです。
自身が成長する、という大前提も併せて考えるとこれは自然な順だと思います。自身の身の丈に合った環境で実績を積み、自身の経験値と能力が上がっていく。その実情は自分の成長に比例し給与水準があがっているだけ、ということです。
もしいま自分がぱっとしない企業に勤めているなーと思っていても、それはもしかすると自分の価値(肩書)を高められる良い舞台であると考えれば、まだまだやれることも見えてくるのではないでしょうか。
急がば回れ、とまでは言いませんが、今の環境で頑張ることが実は別の近道を進んでいることになっているかもしれません。