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海外のIT企業で1年間働いて見つけた「私の考えるはたらき方論」

一概に、海外だからこういう働き方とは言えないけれど、私自身がカナダ企業で1年間働いて感じた日本との違いを紹介します。また、現在開催されている「#はたらくを自由に」のテーマに合わせて、実際海外で働いてみて、今私が重視する「はたらき方」をお話します。

私が所属する会社

現在、カナダ現地のソフトウェア開発企業であるConvergenceに所属しています。弊社はスタートアップ企業ということもあり、私が入社した時もあまりこれといった会社のルールはありませんでした。代表も私の年齢とあまり変わらず、一緒に働くメンバーも同年代が多いため、比較的若い雰囲気の会社です。

自由すぎるフレックス制度

私の会社では、コアタイムが10:00〜18:00と決まっていますが、始業時間にスタッフが揃っていることはほぼありません。スタッフによっては早めに出勤して早めに帰る人もいれば、11:00頃に出勤する人もいます。基本的に週に40時間働けばOKなので、時間のスケジュールは自身で管理しています。

プライベートと仕事の両立

「海外では残業がない」とイメージしている方も多いとは思いますが、実際私の会社でも18時近くになると、ほとんどのスタッフが退社します。弊社では受託で開発を行っているため、全く残業なしとまでは言えませんが、会社に20時近くまで残っているとタスクを任せすぎたのでは…と心配されるくらいです。

有給休暇は2週間あり、代表に相談すれば基本的にいつでも使用することができます。カナダは日本とは違って祝日が少ないため長期休暇を取ることができ、私のように海外で働くスタッフにとって一時帰国を検討できることはとても嬉しい点です。日本で働いてる間は、有給があったとしても2週間の休暇を取るなんて正直イメージもできませんでした。

リモートワークも可能

働く場所もオフィスではなくて自宅やカフェなどからのリモートワークも可能です。クライアントとの打ち合わせやプロジェクトチームでの会議もあるため、大体のスタッフはオフィスで働いています。ただ、公共交通機関に何か問題が生じたり、体調が優れないときにリモートで働くことができるので、状況に合わせて変えることができます。

制作案件の規模

日本ではWeb制作会社で働き、今はソフトウェア開発会社で勤務していることもあり、明らかに制作の規模が大きくなったと思います。前職では中小企業のコーポレートサイト制作が主だったので、制作期間は3〜6ヶ月程度。現在は最短が6ヶ月で、ほとんどの案件がその期間で終わることはなく、機能追加や改善を行うため継続して開発を行います。以前に比べてプロジェクトに関わる月日が長くなりました。

オンラインミーティングの多さ

働き始めて気になったことは、日本に比べてオンラインミーティングが多いこと。日本では、クライアントとの打ち合わせは相手先に伺う、もしくは来社していただいて直接顔を合わせて行うことが多かったと思います。それが難しい場合は電話やメールでのやり取りが中心でした。

今の会社では、クライアントとの定期ミーティングもオンラインで行うことがあります。もちろん、距離の問題でなかなか来社できないという場合もありますが、そういった理由以外でもオンラインを利用します。「オンラインでミーティングをする」ことが当たり前の選択肢として扱われていることに最初は驚きました。

会社の文化や雰囲気

冒頭でもお話しした通り、会社の雰囲気は若くスタッフの年齢層も20代後半〜40代前半です。前職でもあまり縦社会を感じることはありませんでしたが、今は全くありません。役職はしっかり決まっているけれど、そこに上下関係はなく、皆が「チーム」として働いている印象があります。

また、オフィスにはTVルームがあり息抜きに任天堂Switchで遊んだり、お昼にNetflixを見たりします。スタッフの誕生日にはケーキを買ってお祝いをしたり、オフィスでパーティもします。他の企業でも共通していることですが、会社のパーティには家族やパートナーを誘って一緒に参加することが多いです。日本とは異なる「家族」「仲間」の考え方が大きく影響していると思います。

私の考えるはたらき方論

カナダでの働き方で好きなところは、プライベートと仕事をしっかり両立できるところです。今、この働き方で過ごせるのもカナダの国民性や文化が大きく関係していると思います。案件の締切はあるけれど、カナダは日本と比べるとのんびりしているため、日本で感じていた緊迫した印象は少ないです。もちろん、業種や企業によって異なる部分はあると思いますが、仕事とプライベートをしっかりとオンオフできるところは素晴らしいと思っています。

そして、働き方を自分でコントロールできるところも気に入っています。フリーランス のような働き方を会社に所属しながらできる。いつ、どこで働くのか自分で決めることができる。実際のところ、オンラインでやり取りするよりも直接会って話した方がコミュニケーションの障害が少ないのは確かですが、状況に合わせて働く場所を自分で決めれる今の環境は恵まれていると思います。

現在はカナダが拠点になっていますが、今後変わる可能性もあると思います。日本へ帰国するのか、はたまた他の国に移るのか未定ですが、それぞれの場所での良い点を取り入れつつ、今後も「はたらき方」について考えていきたいと思います。


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